タマネギ品種審査会(秋まき晩生)が開催されました
園芸技術研究部野菜研究室では、水田転換畑でのタマネギの生産性向上に向けてさまざまな研究に取り組んでいますが、本県の気象条件にマッチした品種は極めて少ないため、品種選定には大変苦慮しています。このため、本県で栽培可能な有望品種の確保を目的として、令和6年7月26日に一般社団法人日本種苗協会主催の第75回全日本野菜品種審査会(タマネギ、秋まき晩生)を、岩手県農業研究センターを会場として開催しました。
審査会の開催は、令和4、5年に続き連続3回目で、前回までは春まき品種が対象でしたが、今回は秋まき晩生を対象としました。野菜研究室では、審査用のたまねぎを令和5年9月上旬に播種、10月中旬に定植し、病害虫防除や雑草防除など、随時管理作業を継続してきました。
本年のタマネギの生育や球肥大は、春先の少雨の影響を受けたものの、なんとか品種の特性を評価できる状態にまでなりました。
審査会では、収量調査結果の評価に加え、官公審査員や種苗メーカー等15名が収穫物審査を実施しました。その結果、1等特別賞の「カネコ交配イエロードロップ」他、合計5点が入賞品種に選定されました。
審査会での入賞品種が現地の安定生産に貢献する日を夢見て、今後も品種選定試験を継続する予定です。

(園芸技術研究部野菜研究室 室長 山田 修)
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