りんどう新品種の候補たちが咲いています!
花き研究室では、全国一の生産を誇るりんどうの品種育成に取り組んでおり、これまでに7月上旬咲きの品種や8月のお盆に咲く品種、10月中下旬に咲く品種など、切り花用の23品種を育成してきました。
りんどうは、お墓やお仏壇にお供えする仏事用として使われることが多いのですが、近年温暖化の影響によって開花が5日~10日程度早まり、最もりんどうの需要が高まるお盆やお彼岸に品薄となることが多くなっています。
そこで当研究室では、近年の高温傾向に対応し、需要期に途切れることなく安定して出荷できる品種構成の充実や、新たな用途の開拓を狙い、今までにない開花時期の品種、青花以外の花色の品種など、様々な品種の育成に力を入れています。
これらりんどうの新品種候補たちの先陣を切って、6月下旬咲きの青色有望系統の開花が農業研究センターで始まりました。この後も、切れ目なく有望系統の開花が続き、特性評価や交配作業を行っていくことになります。
これからも、全国一のりんどう産地「岩手」を支え続ける品種の育成を目指して研究員一同全力で取り組みます。

(農業研究センター試験ほ場、令和6年7月3日撮影)
(園芸技術研究部花き研究室 上席専門研究員 中里 崇)
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