未来のりんどう新品種候補を定植しました
花き研究室では、全国一の生産を誇るりんどうの品種育成に力を入れており、これまでに28品種を育成したほか、品種登録申請中のものが2品種あります。
例年6月は、新品種候補系統の定植時期になります。本年は連日最高気温が25℃以上、水不足という過酷な環境下でしたが、当研究室職員総出で3日間かけて約230系統を定植しました。これらの系統は2~3年程度試験圃場で特性調査を行い、有望とされた系統はさらに2~3年現地適応性試験を経て、最終的に品種登録の判断をすることとなります。
当研究室では、県内各産地の気象条件や近年の高温傾向に対応し、需要期を中心に途切れることなく安定して出荷できる品種の配置を目指し、品種育成を行っています。また、他にも、需要の拡大をねらいとして、青花以外の花色や八重咲等新奇性の高い品種の育成を進めています。
これからも、生産者・消費者ともに愛される品種の開発を目指し、研究員一同全力で取り組みます。

(農業研究センター試験ほ場、令和6年6月21日撮影)
(園芸技術研究部花き研究室 首席専門研究員兼花き研究室長 中野 俊成)
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