甘味が強くみつたっぷりの高品質ブランド「冬恋」を目指して「はるか」の袋掛けを行いました

ページ番号2010832  更新日 令和6年6月26日

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 「はるか」という品種は、糖度が高く、たくさんのみつが入る食味が良好な黄色いりんごです。果皮がデリケートなので、農業研究センターでも産地と同様に、果実を保護するために専用の果実袋で6月に袋掛けを行いました。有袋果にすることで収穫時期の厳しい寒さから果実を守り、樹上完熟した状態で収穫できるようになるため、みつがたっぷり入ります。

 有袋で栽培された「はるか」は、糖度、みつ入り、大きさ、外観の基準をクリアした高品質な果実が、JA全農いわてにより「冬恋」のブランド名で販売されています。濃厚な食味とたっぷり入ったみつが消費者に評価されて知名度が高まるにつれ、「はるか」の栽培面積や生産量も増加傾向です。

 この状況を受け、果樹研究室では、「冬恋」の販売期間拡大に向けた鮮度保持技術の開発を行っています。みつは、貯蔵期間が長くなると消失してしまうため、「冬恋」の最大の特徴であるみつを長期間保持する方法を検討中です。高品質の「冬恋」を長期間楽しんでいただけるよう、研究を続けていきます。

  • はるか袋掛け作業の様子の写真

    「はるか」袋掛け作業の様子
    (令和6年6月19日)

  • 袋掛けを終えた「はるか」の樹の写真

    袋掛けを終えた「はるか」の樹
    (令和6年6月19日)

(園芸技術研究部果樹研究室 上席専門研究員 河田 道子)

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