生産者を支える寄託放牧事業について紹介します
令和6年5月14 日、外山畜産研究室神社山放牧地に、県内4農場の種雄馬1頭、雌成馬3頭、子馬1頭の計5頭が健康状態を確認したのち、入牧しました。馬は特に繊細な動物なので、草不足による脱柵や事故が発生しないよう、草量に注意して適切な転牧時期を見極め、また、6月8日開催のチャグチャグ馬コの後に入牧予定の3農場の3頭を待ちながら、毎日の放牧看視を行っています。
5月21日には、当室小石川放牧地にて、3農場の日本短角種繁殖雌牛25頭および子牛21頭の計46頭を預かり、畜産研究所の種雄牛1頭とともに放牧を開始しました。開牧時には全頭の体重測定、栄養状態の確認、放牧番号及び外部寄生虫駆除剤の塗布を行いました。今後、7月までに親子合わせて14頭が順次入牧する予定です。放牧中、子牛は特に下痢などの問題が起きる可能性があるため、毎日の看視作業による体調不良牛の早期発見と、3~4週間隔の衛生検査により、牛の健康を良好に維持しています。
10月中旬の閉牧までには、母馬及び母牛は新たな命を宿し、子馬及び子牛は元気に成長し、生産者のもとに無事に返すことができるよう、ていねいな放牧管理を続けていきます。
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神社山放牧地での開牧の様子
(令和6年5月14日撮影) -
小石川放牧地での開牧の様子
(令和6年5月21日撮影)
(畜産研究所外山畜産研究室 主任専門研究員 新井 勇児)
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