地下かんがいシステムの営農実証試験において補助暗渠を設置しました!

ページ番号2010714  更新日 令和6年5月14日

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 水田利用研究室では、ほ場に埋設した排水管(暗渠)を使い、降雨時には排水、干ばつ時には注水することができる地下かんがいシステムの試験を行っています。

 前年度は、システムを導入した試験区に大豆を作付した結果、システムを導入していない対照区に比べ生育・収量が大きく上回りましたが、対照区は補助暗渠注)を設置していないため両区の排水性の違いによる影響が考えられました。そこで、本年度は試験区と対照区のほ場条件を揃えるため、令和6年4月22日に公益財団法人岩手県農業公社の協力のもと、対照区に補助暗渠を設置しました。

 本来、補助暗渠はほ場の短辺方向に入れるものですが、今回は長辺方向に2メートル間隔で14本設置しました。さらに、短辺方向にも直交して3本設置することで、排水性の向上を図りました。試験区と対照区の排水性等のほ場条件を揃えたことで、本システムによる干ばつ時の注水の有無が、作物の収量・品質の向上に与える効果を明らかにしていきます。

注)補助暗渠:吸水渠 (本暗渠)の効果を一層促進させる目的で設置する暗渠で、耕盤層や心土に亀裂を発生させることで透水性を良くする効果がある。

補助暗渠の施工の様子の写真
補助暗渠は長辺方向2メートル間隔で施工

(生産基盤研究部水田利用研究室 主任専門研究員 須藤 勇人)

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