新品種+コンバイン収穫であわ栽培をバージョンアップ!

ページ番号2004466  更新日 令和4年1月24日

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 県北農業研究所では、農研機構 生研支援センターの「イノベーション創出強化研究推進事業」を活用し、短稈で多収なあわ新品種の育成と、新品種の特性を活かしたコンバイン収穫技術の開発に取り組んでいます。従来品種「ゆいこがね」より稈長が短い品種を育成することで、「ゆいこがね」では難しかった自脱型コンバイン(通常の稲刈りに用いるコンバイン)による収穫ロス低減技術の確立を目指しています。

 10月上旬には、自脱型コンバインによる育成系統の収穫試験を実施しました。試験では、収穫物の量を把握するとともに、コンバインから排出された残渣を回収します。この残渣を、乾燥後にあわの実と茎葉などの夾雑物に分別して、収穫時の実の損失量を計測します。

 残渣の分別作業は、大量のごみの中から小さなあわの実を探し出すため非常に根気のいる仕事で、多くの時間と労力を要します。本年度のほ場での収穫調査では、目標に対して十分な収量が期待できるデータが得られているため、苦行のような残渣の分別作業や損失量の調査も今から楽しみです。

  • 排出されるあわの残渣を回収中の写真

    排出される残渣をブルーシートで回収します

  • 残渣からあわの実を分別している様子の写真

    残渣から小さなあわの実を分別して損失量を計測します
    (写真は令和2年度の様子)

(県北農業研究所作物研究室 主査専門研究員 菅 広和)

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