畜産の未来を担う後継者育成に向けて ~ 農業大学校の学生研修を受け入れました
畜産研究所外山畜産研究室では、令和3年10月5日、県立農業大学校畜産学科肉畜経営科の1年生13名の研修を受け入れました。
午前中は当研究室が管理・運営し、日本短角種を放牧している県営小石川牧野で研修を行いました。この日はちょうど月に1度の衛生検査の日。公共牧場の役割や本県の現状、衛生検査の目的や作業内容を説明し、学生にも作業を担当してもらいました。
子牛の体重の記帳や皮膚病の薬を塗る作業が主でしたが、中でも農家に感謝されたのは、短角子牛市場出荷に向け退牧する20頭の子牛を家畜車に積み込む作業。半年間放牧されていた子牛の中には野性味溢れ、おとなしく乗ってくれないものもいましたが、若い力と団結力で次々と子牛を家畜車に乗せていきます。これには牛の扱いに熟練している農家からも「今日来てもらって助かった!」との声が上がっていました。
午後は座学です。当研究室でこれまで成果として公表した「黒毛和種の冬季屋外飼養技術」や「BLEタグによる放牧牛の個体確認技術」を紹介したほか、日本短角種の特徴や生産方式、県内の公共牧場で牛の看視人不足が問題となっていることを説明したところ、終了時間ぎりぎりまで多くの質問があり、肉用牛飼養への高い学習意欲が感じられました。
私達は、この学生達が畜産の未来を担ってくれることを期待して、帰りのバスに手を振りました。
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放牧中に足を痛めた牛の治療を見学
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協力して次々と積み込んでいきます
(畜産研究所外山畜産研究室 主査専門研究員 尾張 利行)
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