ただいまオリジナル品種育成真っ最中!! ~ 日本一のりんどうの更なる出荷拡大を目指して

ページ番号2004639  更新日 令和4年2月8日

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 岩手県は、日本一のりんどう産地として全国生産量の約60%を占め、市場からは、旧盆やお彼岸の仏花需要期に更なる出荷拡大を求められているのが現状です。
 そのため、園芸技術研究部花き研究室では、これまで生産振興の要としてオリジナル品種の育成に取り組み、特に切り花用では、需要期に対応する生産性の高い品種を中心に過去10年で10品種を育成しています。

 多くの品種を育成する理由として、(1)開花調節が難しく、その年の気象条件で開花期が左右されること、(2)近年育成された品種は開花揃いが良いため採花期間が短いこと、(3)県内は非常に広く、地域によって開花時期が異なることから、需要期に安定した出荷を実現するためには開花期の異なる複数の品種を作付する必要があることなどが挙げられます。

 令和元年度は、最大の需要期である旧盆向け品種の開発を目標として、所内での栽培試験のほか県内3ヶ所で有望な品種候補の現地試験を実施しており、7月下旬に調査を行いました。いずれのほ場も生育は良好で、順調な生育を確認できました。
 また、8月2日には、岩手県園芸産地改革戦略推進会議技術対策部会において、全農や農業普及員等関係者の方々と所内ほ場の有望系統の生育・開花状況を確認し、意見交換を行いました。

 今後も、各地域の開花期の状況等を踏まえながら新品種の選抜・調査を継続し、早期の品種化に向けて取り組んでいきます。

  • 開花前の新品種候補の写真

    多数の品種候補の中から選抜します
    (令和元年7月下旬撮影)

  • 開花状況確認の様子の写真

    花き関係者での開花状況確認の様子
    (令和元年8月2日撮影)

(園芸技術研究部花き研究室 主査専門研究員 佐々木 忍)

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