斑点米カメムシに関する最新の防除技術を学ぶ ~ 令和元年度岩手県病害虫防除員等指導者研修会
病害虫防除所では、農作物の病害虫防除指導に携わる県内の病害虫防除員やJA営農指導員、普及センター職員の資質向上を目的に、毎年度2回、病害虫防除技術を中心とした研修会を開催しています。
令和元年度の第1回目は、去る5月31日に県病害虫防除員協議会との共催で開催し、約60名が参加しました。秋田県農業試験場の新山徳光氏を講師に招き、「秋田県における斑点米カメムシの発生状況と防除対策」と題して、水田内雑草の発生に伴う斑点米被害発生への影響について御講演いただきました。
斑点米カメムシは、お米の表面に黒い斑点(いわゆる「斑点米」)を生じさせ、お米の品質を低下させる“犯人”です。本県および秋田県の主要加害種(主犯格)は「アカスジカスミカメ」で、水田畦畔や水田内の雑草で増殖します。
秋田県では、薬剤散布後7日以内に畦畔除草を実施することにより、アカスジカスミカメの発生密度を抑制する防除技術や、水田内のイヌホタルイの発生密度に基づき追加防除の要否を判断する予察法を確立しており、参加者からは「自らの指導にも役立つ講演だった」と好評でした。
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研修会の様子
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イネ科雑草で繁殖する斑点米カメムシ
(アカスジカスミカメ)
(岩手県病害虫防除所(病害虫防除部病害虫防除課)主任 石川 菜津美)
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