水稲高密度播種苗移植試験の田植えを実施しました!

ページ番号2004657  更新日 令和4年2月8日

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 水稲の「高密度播種苗移植栽培(密苗、密播とも呼ばれる)」は育苗箱の数を減らすコスト低減の手法の一つとして注目されており、機械メーカーの主導により現地に普及しつつある技術です。

 この技術の特性を把握するために、作物研究室では生産基盤研究部生産システム研究室(旧・プロジェクト推進室)と共に栽培試験を行っています。県北農業研究所では、令和元年5月23日に水稲高密度播種苗の移植を行い、移植精度と苗質の調査を行いました。

 品種は、主食用米の「いわてっこ」と飼料用米の「たわわっこ」を用いました。播種量を慣行(乾籾で箱あたり120グラム)と比較するために、箱あたり200、250、300グラムの高密度播種苗を準備し、栽植密度も3水準設け移植しました。

 苗質の調査は、苗の草丈や葉齢、育苗マットの強度を調査しました。育苗マットは、播種後の日数が何日でどれくらいの強度が確保できるのかを調査しました。育苗マットの強度は、ある一定の値よりも強いことで育苗箱から田植機へのセットがしやすくなることや、移植時の苗のかきとりもしっかりと行われることで移植精度が向上します。

 今後は生育経過や収量などの調査を行い、高密度播種苗移植栽培技術の特性を把握していきます。

  • 移植作業の様子の写真

    移植作業の様子

  • 育苗マットの強度測定の様子の写真

    育苗マットの強度測定の様子

(県北農業研究所作物研究室 専門研究員 下川原 智)

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