短角牛よ、旅立ちのときは来た ~ 日本短角種の貸付開始

ページ番号2004659  更新日 令和4年2月8日

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 令和元年もいよいよ牧野の開牧の時期となりました。今回は、開牧直前の4月下旬~5月にかけて行われる日本短角種の貸付についてご紹介します。

 肉用牛の改良は、直接検定と後代検定の二段階に分かれており、直接検定は、種雄候補牛の発育能力や飼料利用性を知るために、検定期間中の増体量や飼料摂取量等を調査する検定で、後代検定は、種雄牛の産肉能力を知るために、その産子の肉量や肉質の調査を行う検定です。15頭のうち直接検定成績等が特に優秀な牛6頭が、後代検定牛として選抜され、翌年、各地域の牧野の開牧にあわせて、雌牛とともに放牧されます。

 そして今回、平成30年5月に選抜された6頭が牧野に行く時期がやってきました。牧野の開牧に合わせて、各地域の方々が選抜牛を引き取りに畜産研究所に来ます。種牛も自分の仕事を分かっているのか、すんなりと家畜車に乗る牛もいれば、なかなか乗らず、涙をうかべているように見える牛もいます。きっと新しい環境にもすぐに慣れるでしょう。

 次は牧野で会えるのを楽しみにしているよ、行ってらっしゃい!!

  • 岩泉町の牧野へ出発する貸付牛の写真

    岩泉町の牧野へ出発する「高花」号と「兼代29」号
    令和元年5月14日撮影

  • 運搬車に載せられた牛たちの写真

    若干、緊張した面持ちの牛たち
    令和元年5月14日撮影

(畜産研究所家畜育種研究室 技師 土谷 のぞみ)

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