日本短角種現場後代検定の枝肉調査が始まりました

ページ番号2004661  更新日 令和4年2月8日

印刷大きな文字で印刷

 今回は、岩手県が日本短角種種雄牛づくりの一環で取り組んでいる、現場後代検定について紹介します。

 日本短角種は、北東北、北海道を主産地とする和牛4品種のうちのひとつで、その肉質は、黒毛和種の霜降り肉とは異なり、赤身であり、牛肉本来の味が楽しめます。日本短角種の課題として、皮下脂肪が厚くなりやすく、可食割合が少ないことなどがあげられ、今後改良していく必要があります。

 現場後代検定は、種雄牛候補の産子を肥育し、牛肉の成績から父牛(種雄牛)の産肉能力を推定する検定方法です。肥育は、1種雄牛あたり20頭程度で行うこととしており、うち16頭は一般の肥育農家の牛舎で行われますが、精密なデータを確保するため、4頭は県の畜産研究所で肥育します。

 平成31年春より、平成26年に生まれた種雄牛の産子たちの枝肉調査が始まりました。やがて父牛である種雄牛の産肉能力が明らかになっていくので、成績の優れる種雄牛を選抜し、広く活用することで、効率よく日本短角種の改良を行っていきたいと考えています。

「たかささたつ」産子の枝肉写真
「高笹辰(たかささたつ)」産子の枝肉写真
平成31年2月25日「いわちく」にて撮影

(畜産研究所家畜育種研究室 主査専門研究員 安田 潤平)

このページに関するお問い合わせ

岩手県農業研究センター 畜産研究所 家畜育種研究室
〒020-0605 岩手県滝沢市砂込737-1
電話番号:019-688-4328 ファクス番号:019-688-4327
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。