気候変動に対応した水稲品種の開発をめざして ~高温登熟耐性検定施設が完成!~

ページ番号2012697  更新日 令和8年5月18日

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 近年の地球温暖化の進行に伴い、これまで冷害常襲地とされた本県においても、夏季の高温による産米品質への影響(白未熟粒や胴割れ粒の発生等)を懸念する声が高まっています。

 現在は、生産者による高温対策の水管理などの徹底によって、1等米比率が6年連続で全国第一位と高い産米品質を維持していますが、気候変動の長期予測では更なる異常高温が続くことも予想されており、生産現場では気候変動下においても安定した収量と高い品質を確保できる、新たな県オリジナル品種の開発が望まれています。

 県では、高温障害に強い水稲の品種開発を加速するため、岩手生物工学研究センターとの連携でDNAマーカー等先端技術を活用して育成した有望系統を供試し、沖縄県との連携による年2回の栽培試験に取り組んでいるほか、今般新たに、高温環境を人工的に再現できる施設を整備し、令和8年度より運用を開始しました。この施設は、小さな水田を鉄骨ハウスですっぽり覆った構造で、多数の育成系統(品種の候補)を高温環境で栽培し、米の品質が低下しにくいものをスクリーニングします。

 本県ではこれまで積み上げてきた育成のノウハウや遺伝資源を有効に活用し、気候変動の中でも生産者が作りやすく、実需者・消費者が求める高品質で良食味な新品種の開発を進めていきます。

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      写真:高温登熟耐性検定施設と田植え風景

(生産基盤研究部 作物育種研究室 室長 寺田 道一)

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