りんご新品種育成のための第一歩~実生苗の養成~
果樹研究室では、県オリジナルのりんご新品種の育成に取り組んでおり、今回はその育種作業の一部をご紹介します。
りんごの新しい品種を育種するためには、まずはその目的に合う優れた特性を持つ2つの親品種を選びます。次に、これらのうち母系(種子親)となるりんごの花のめしべに、父系(花粉親)となるりんごの花粉を受粉する「交配」を行います。交配後、結実し収穫した果実から種を取り出し、その種を播いて実生(種子から発芽した苗)を育てます(写真1)。また、2か月ほど経過すると実生苗が成長しますが、これらの実生はひとつひとつが異なった特性(果実の色、収穫時期、甘酸など)を持っています(写真2)。
今年は2,000粒弱の種を播きましたが、今後はこれらを養成後ほ場に植えて栽培し、味や見た目などが優れたりんごが結実する個体を選抜していきます。
りんごの新品種育成にはおよそ30年かかると言われていますが、今回ご紹介した内容はその第一歩目の作業となります。果樹研究室では、引き続き、優良な特徴をもつりんごの新品種育成に取り組んで参ります。
(撮影日:2026年3月13日)
(撮影日:2026年5月2日)
(園芸技術研究部 果樹研究室 主任専門研究員 遊佐 公哉)
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