雑穀を効率的に収穫するコンバインを開発しました
農業研究センターでは、三菱マヒンドラ農機株式会社、農研機構農業機械研究部門と共同で雑穀類対応の汎用コンバインを開発しました。
雑穀の中でも、アマランサス、たかきび、えごまは、草丈が高いことに加え、収穫時の水分が高く損失が多いことが問題となっていました。それに対応するため、令和3年度から6年度まで実施した、農研機構農業機械研究部門が実施する「農業機械技術クラスター事業」において、既に中山間地向けに開発されていた「中山間地用小型汎用コンバイン」を改良し、効率的な収穫を可能にしました。
ポイントは、コンバインの前方に押倒し部材を取り付けて、草丈の高い作物を押倒しながら掻き込む方法としたことと、脱穀・選別部を改良して、高水分の作物体でも損失が少なく詰まりの無い構造にしたことです。4年間、現地試験を含め、軽米町の生産者の協力を得ながら試験を重ね、完成にこぎつけました。
広く一般の方を対象に、令和7年3月7日に、さいたま市で成果の発表と実演機の展示を行い、正式に公開しました。市販化に向け、現在検討を進めているところです。
今後も、積極的に雑穀生産地の課題を取り上げ、生産力向上の支援を行います。
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たかきびの収穫の様子
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試験研究関係者への公開
(県北農業研究所作物研究室 首席専門研究員兼室長 大里 達朗)
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