りんご生産者のスキルアップに向けて病害虫防除の研修を行いました!
令和7年2月3日に、胆江地方の新規就農者や若手生産者を対象としたりんご栽培のスキルアップ研修会(第2回)が行われ、21名の生産者が参加しました。この研修会は、胆江地方農林業振興協議会が主催し、せん定技術や病害虫防除、摘果作業などの栽培技術と知識を学ぶ目的で年度内に全3回開催されているものです。今回の研修会では、当センターの研究員が講師を務め、近年の異常高温や多雨の影響で増えている褐斑病や炭疽病、カイガラムシやハダニの防除方法について説明しました。
会場からは「梅雨時期の適切な防除が難しい」といった悩みの声が多く聞かれ、講師から「10日間隔の防除を基本とし、天気予報を確認して『降雨前に散布』すること」といった具体的な対策を示しました。また、「殺ダニ剤の使用を減らすため、土着天敵のカブリダニを利用した栽培に挑戦してみたい」等、研修会終了後も活発な意見交換が続きました。
近年の温暖化の影響で、本県のりんご栽培では凍霜害だけでなく病害虫による被害も増えています。私たちの研究室では、温暖化による病害虫の様々な問題に対応できるよう、今後も生産現場の課題解決につながる試験研究に取り組んでいきます。
研修会の様子
(生産環境研究部病理昆虫研究室 専門研究員 吉田 優里)
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