土壌肥料研究をスピードアップ! ~ 全炭素全窒素の分析機械を新しくしました
土壌肥料研究室では、環境にやさしい施肥技術の開発や、肥料価格の高騰に対応した有機物資源の活用に向け、研究を進めています。これらの研究に欠かせないのが土壌や作物体の栄養分析で、毎年膨大な点数の試料を分析しています。特に、本年度からは全国一斉の「地力調査」も加わり、土壌、作物体合わせて年間約2000点の分析をこなす必要があります。
そんな中、当研究室では本年度、新しい全炭素全窒素の分析機械を導入しました。この機械は、1,200℃の高温で試料を燃焼させてガス(窒素、炭素)の分析を行う装置です。土壌中の窒素、炭素含有量を測定するだけではなく、水稲の窒素含有量を測定することにより、食味関連成分(玄米タンパク質含有率)の推定も行うことができます。
現在、分析作業の最盛期を迎えていますが、新たな分析機械の導入により、まとめて分析できる量が格段に増え、作業性が向上しました。分析精度が高い当装置を用いて、研究のスピードアップを図って行きます。
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新たに導入した分析機械(Vario MAX Cube)
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試料を機械にセットする様子
(生産環境研究部土壌肥料研究室 専門研究員 千田 愛貴)
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