県北地域でスマート農業が進んでいます
県北農業研究所では令和2年度から、所内に設置したRTK-GNSS基地局と自動操舵トラクタを活用し、雑穀の高精度な直播栽培体系の確立に向けた試験を行っています。令和6年度は、アマランサスとたかきびの播種及び除草について、自動操舵と手動による作業精度等を比較したほか、能率にかかる調査を行いました。
目標経路からのずれの発生に対し、手動では、ずれ幅が大きいのに加え目標経路に戻るまでの時間が長いことから直進精度は低くなりました。機械的にずれを検知・反応する自動操舵では、オペレータの視覚や感覚を頼りとする手動より直進精度は高くなりました。
自動操舵機器を導入している二戸地域の農業者にも、当基地局を利用した現地実証に参加いただいています(令和6年度は4個人と2団体で10ライセンスを利用)。本年度は、主に雑穀の耕起、播種、除草等管理作業での利用ですが、その他、水稲、ごぼう、そば、大豆及び長いもなどにも利用されました。全員が、“正確な作業”、“作業者負担軽減”を評価し、令和7年度以降も利用を希望しています。

(左:取得データによる描画 右:上空からの撮像)

(県北農業研究所作物研究室 主任専門研究員 小野寺 忠夫)
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