近年の暑さにもマケヌほうれんそう栽培の実現に向けて!

ページ番号2011094  更新日 令和6年10月9日

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 近年、果菜類を中心に環境制御技術の導入による増収事例が多く報告されています。しかし、コスト等の問題から葉菜類への導入が進んでいません。そこで、県北農業研究所果樹・野菜研究室では、パイプハウスのホウレンソウ栽培に導入できる低コストな環境制御技術の開発のため、ミスト噴霧による加湿制御の試験を行っています。

 水道圧程度の低圧でミストが噴霧できるノズルをハウス上部に設置して加湿制御を行うハウスと、加湿を行わない慣行の栽培方法のハウスをそれぞれ1棟ずつ使用し、生育状況、収量、ホウレンソウにかかる水ストレスの状況等を調査しています。

 これまでの試験結果から、従来高温期に必要な遮光をせずに栽培できる可能性が示されています。増収しつつ、従来夏季の栽培で使用している遮光幕のかけ下ろしの労力を「ゼロ」にできる栽培方法の確立を目指して、試験を継続します!

  • ミスト噴霧の様子の写真

    ミスト噴霧の様子

  • 試験区と対照区のホウレンソウの生育差の写真

    試験区と対照区のホウレンソウの生育差

(県北農業研究所果樹・野菜研究室 専門研究員 赤坂 尚生)

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