きゅうり「フケ果」対策流通試験を実施しました

ページ番号1033667  更新日 令和2年10月7日

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 きゅうりは、本県野菜の重点品目のひとつですが、夏の暑い時期に流通段階で果実が奇形肥大する障害果、通称「フケ果」が発生することがあります。出荷したきゅうりがフケ果になってしまうと返品や産地へのクレームとなってしまうため、対策技術の早期確立が求められています。

 園芸技術研究部野菜研究室では、平成30年度からフケ果の発生抑止技術確立を目的とした研究課題を立ち上げ、試験・研究を実施中です。令和元年には、鮮度保持フィルムを用いることでフケ果の発生を軽減できることを明らかにしました。この研究成果を基に、県内のいくつかの農協では夏期のきゅうり出荷に際して鮮度保持フィルムを導入し始めています。

 鮮度保持フィルムは出荷ダンボール箱の内包装に用いるものですが、これまで入れ口を折りたたんで閉じる方法が一般的でした。しかし、この鮮度保持フィルムは、密封することで効果が高まることが期待されるため、より密封度が高い方法を確立する必要があります。

 そこで、県内農協及びきゅうり部会、JA全農いわて、農業改良普及センターの協力を得て、より高い密封性が期待できる包装方法について流通試験を実施しました。流通試験は、実際の出荷品を用いて岩手県から東京都までトラックで輸送し、異なる包装方法でのフケ果の発生状況を調査するものです。今後、調査結果を取りまとめ、より効果の高い方法を提示していきたいと思います。

(園芸技術研究部野菜研究室 主査専門研究員 田代 勇樹)

  • きゅうりの正常果とフケ果の比較写真

    下段がフケ果。上段の鮮度保持フィルムを用いることでフケ果を抑止しています

  • きゅうりの包装試験を実施中の写真

    農協きゅうり部会の御協力を得て試験を実施することができました

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