岩手県自主防災組織連絡会議(平成25年1月31日)
平成24年度岩手県自主防災組織連絡会議
開催日時
平成25年1月31日(木曜日) 13時00分から15時30分
開催場所
いわて県民情報交流センター アイーナ 研修室812、会議室801
出席者
自主防災組織のリーダー及び組織の中心となって活動している方 37名
議題及び報告事項
第1分科会 テーマ:自主的で円滑な避難所運営について
意見交換の内容(主な論点)
- リーダーに関すること
- 避難所を設置したら、先ずはリーダーを決定し、リーダー主導で役割分担を行うことが大切である。
- 会長不在の場合もあるので、集まった者の中からリーダーを決められるようにしておくべき。
- 1人のリーダーに責任が集中しないように、各メンバーが協力しなければならない。
- 日頃、リーダーが率先して防災意識の向上に努めていくことが大切である。
- 東日本大震災津波の経験
- 避難所で何も情報がない中、初めに行ったことは名簿の作成だった。
- 避難所における住民の協力は、顔見知りの仲間から始まった。
- 日頃、防災意識の向上に努めていたことが、避難所生活や被災地支援に役立った。
- 避難所の規模が大きすぎると運営が難しい。地域単位で分散して生活したことは良かった。
- 避難所が学校の場合、体育館だけでなく教室等の開放も検討すべき。
- その他
- 災害の少ない地域では避難所運営がピンとこない。炊き出し訓練も、訓練の意味を良く考えて行う必要がある。
- 自分たちで備蓄する以外にも、大型スーパー等との協力により物資を調達する方法もあるのではないか。
- 円滑な避難所運営のため、事前に地区担当者や運営組織を定めておくべき。
- 3日間は自分たちだけで生き延びることができるよう備えておく必要がある。(食料や照明(資機材)の備蓄・持ち寄り)
第2分科会 テーマ:自主防災活動の活性化について
意見交換の内容(主な論点)
- 自主防災組織が抱える主な問題点とは
- 高齢化により活動への参加者が少ない。
- 逆に若い世代が多くても、高齢の者が活動をリードしなければならない。
- 災害時要援護者や独居世帯の把握は難しく、また支援する人の確保も困難である。
- リーダーの育成に苦慮している。(役員は2年交代が多い。)
- 活動への参加者を確保するための方策
- 様々な世代の参加を促進させるため、活動内容を防災に限定せず地区の行事に盛り込む。(例:運動会でのバケツリレー)
- 子供会や消防団など地域の組織と連携して活動する。
- 組織のジャンパーを作成し、訓練等へ参加促進や意識の向上を図る。
- 日頃の近所付き合いが大切である。
- 高齢化への対策
- 防災マップの作成や社会福祉協議会との連携で、災害時要援護者や独居世帯を把握する。
- 発災時、無事であれば黄色い旗を家の前に掲げ、災害時要援護者を素早く把握できるように工夫する。
- リーダーの育成について
- 30代から40代の人を活動に取り込む必要がある。
- 自治体の研修会や大学の講座を活用する。
会議全体を通じた意見について
- 防災リーダーは必要であるが、自分の命は自分で守ることを忘れてはならない。
- 地域の防災リーダーは1人では十分でなく、第2、第3の人材を育成しておく必要がある。
- 避難所により生活環境や物資の確保に格差が出ないよう備えていく必要がある。
- 多くの人々に東日本大震災津波の被災経験を聞いてもらい、被害の映像を見てもらうことには大きな意義がある。
目的
東日本大震災津波を経験し県民の皆様の防災意識が高まる中、岩手県では地域防災力を更に高めていくため、地域の実情に応じた自主防災組織の構築や活動の活性化を目指しています。
このため、各地域の自主防災組織のリーダーや自治会長等が、組織運営で抱える悩みや活動事例について、市町村の枠を越えて情報交換を行い、今後の防災活動に活かしていくことを目的として「岩手県自主防災組織連絡会議」を開催しました。
このページに関するお問い合わせ
復興防災部 防災課 防災危機管理担当
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