「いわて幸せ作戦会議(in久慈)」(令和8年5月27日)

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ページ番号1100198  更新日 令和8年7月10日

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日時
令和8年5月27日(水曜日)10時30分から11時50分まで

場所
久慈地区合同庁舎 6階 大会議室

出席者

・参加者(敬称略)

   山岸 智也  (合同会社かしかし 代表)

   伊藤 あゆみ (木こり屋)

   門ノ澤 大介 (カフェLinen(リネン) 代表)

   安藤 智子  (岩手県指導漁業士、漁師シェフ)

・県側

   達増 拓也 知事

   米内 靖士 県北広域振興局長

   小國 大作 政策企画部長

開会

小國部長
 ただ今から、県政懇談会「いわて幸せ作戦会議in久慈」を開催いたします。
 皆様には、御多忙のところ、御出席をいただきまして大変ありがとうございます。本日は、「若者の挑戦は北いわてから」を懇談テーマといたしまして、久慈地区で様々な分野において、ふるさと振興に取り組まれている方々にお集まりいただいております。私は、本日の進行役を務めさせていただきます、政策企画部の小國と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

知事あいさつ

写真:懇談会の様子1

小國部長
 それでは開会に当たりまして、知事から挨拶を申し上げます。

達増知事
 皆さん、おはようございます。
 県政懇談会というのは昔からありまして、知事が、岩手県内各地域の各分野で活躍している方々の話を伺って、県政の参考にするというものでありますけれども、今、「いわて幸せ作戦会議」という名前でやっておりますのは、今の県の総合計画(「いわて県民計画(2019~2028)」)の基本目標が、東日本大震災津波の経験に基づき、復興に取り組みながら、「お互いに幸福を守り育てる希望郷いわて」というふうになっておりまして、そこから、この「いわて幸せ作戦会議」という名前にしております。
 東日本大震災津波、そして復興と15年経っておりますけれども、その間に、また様々な自然災害もあればコロナ禍もあり、海外での戦争が原因になる物価高でありますとか、いろんな課題が日本のこの地方をも直撃している時代ではありますけれども、一方、この地方から様々気候変動とか、地球規模のことに関わることもできる時代になっておりますし、全国、海外のアイデアとか資源とか、資金とかもですけれども、それを、地球上どこでも使うことができて、岩手県内でもこれを使うことができるなど、いろんなチャンスも目の前に開けている時代だと思います。今日は、この久慈地域におきまして、そうした状況の中で、特色ある活動をされている皆さんのお話を聞いて、県政の参考にしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

出席者紹介

小國部長
 
ありがとうございました。
 それでは、この後の進め方についてですが、まず、私からお一人ずつ御出席されている皆様について御紹介いたしますので、続けて1分程度の簡単な自己紹介をお願いいたします。その後、本日のテーマに沿ってお話をいただきますが、お一人ずつお話が終わった都度、知事からコメントをするというような形で、区切りながら進めて参りたいというふうに考えております。そして最後に、自由懇談の時間を設けたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、座席表に従い、本日御出席の皆様を御紹介いたします。合同会社かしかし代表、山岸智也さんです。

山岸 智也
 皆さん、おはようございます。合同会社かしかしの山岸と申します。私は、もともと埼玉県の狭山市っていうところに住んでおりまして、5年間ほど狭山市役所の方で勤務をして、そこから今、主に仕事としてやっているグラフィックレコーディングっていうものを、2年間ほどフリーランスでさせていただきまして、令和5年の4月に洋野町に地域おこし協力隊として移住して参りました。
 地域おこし協力隊としましては、空き家の改修を通じた関係人口づくりっていうものをやっておりまして、今は空き家の改修を終えて民泊の運営をやっております。昨年の1月に法人化いたしまして、先ほどちょっとお話したグラフィックレコーディングっていう、イラストで場の話を整理することを仕事にしており、岩手に限らず、東北を拠点にいろんな地域の会議や話し合いの場で絵を描かせていただいております。あとは、民泊と関係人口づくりを主に仕事とさせていただいております。本日はよろしくお願いいたします。

小國部長
 ありがとうございます。
 続きまして、木こり屋、伊藤あゆみさんでございます。

伊藤 あゆみ
 
おはようございます。普代村からやって参りました、伊藤あゆみと申します。私は、移住者で愛知県の一宮市というところから、普代村の方に2023年に地域おこし協力隊として移住してきまして、そこから林業分野を中心に関わりを持った「経木」というものを皆さんのお手元にご用意させていただいております。木を薄くスライスした、こちらの「経木」を今、事業の生業の軸として活動しております。よろしくお願いします。

小國部長
 
ありがとうございます。
 続きまして、カフェLinen(リネン)代表の門ノ澤大介さんです。

門ノ澤 大介
 おはようございます。本日はこのような機会をいただきありがとうございます。久慈市の長内町っていう海の方でですね、カフェをオープンした、門ノ澤大介と申します。久慈市出身で、大学で一度山形大学の方に出たんですけれども、Uターンをして久慈市で独立開業しました。本日はよろしくお願いいたします。

小國部長
 
ありがとうございます。
続きまして、岩手県指導漁業士、漁師シェフであります、安藤智子さんです。

安藤 智子
 皆様、こんにちは。本日は、このような機会をいただきましてありがとうございます。私は、野田村出身野田村在住の安藤智子と申します。漁師シェフとして活動をしております。高校を卒業しまして上京し、調理師免許を取得して、レストランで経験を積んできました。その後、震災をきっかけに地元へ戻り、野田村でイタリアンレストランを開業しております。
 現在は、荒海ホタテ養殖をはじめとする様々な漁業にも従事しておりまして、地元の豊かな海の魅力を、食を通じて伝えるという活動をしております。子供が3人おりまして、生まれ育った故郷で絶賛子育て奮闘中でもあります。本日はよろしくお願いします。

小國部長
 
ありがとうございました。
 県からは、達増知事、そして県北広域振興局の米内局長でございます。
 また、本日は、岩手県議会議員の皆様にもお越しいただいておりますので御紹介いたします。宮古選挙区選出、岩手県議会議長であります城内愛彦議員です。

城内愛彦議員
 よろしくお願いいたします。

小國部長
 
続きまして、久慈選挙区選出の工藤大輔議員です。

工藤大輔議員
 よろしくお願いします。

懇談

写真:懇談会の様子2

<テーマ>
若者の挑戦は北いわてから

小國部長
 
本日はよろしくお願いいたします。
 皆様のお手元に、お菓子と飲み物を準備させていただいておりますので、お召し上がりいただきながら、懇談をいただければというふうに思います。
 まず、米内局長から本日のお菓子と懇談テーマを御紹介いたしますのでどうぞ、お召し上がりながらお聞きいただければと思います。

米内局長
 
それでは、私から御説明申し上げますが、どうぞお召し上がりになりながらお聞きいただければと思います。本日御用意させていただきましたお菓子は、本日御出席の門ノ澤大介さんが経営されております、カフェLinenで提供されている、バナナのパウンドケーキと、ブレンドコーヒーでございます。
 パウンドケーキはLinen特製の手づくりスイーツでございまして、キビ糖を使用したやさしい甘さが特徴で、しっとりとした食感に仕上がっております。バナナの甘みも感じられ、苦味のあるコーヒーとも酸味のあるコーヒーとも相性が抜群でございます。子供からお年寄りまで、幅広い世代に親しまれているLinenのスイーツの中でも、人気の逸品でございます。
 またコーヒーは、門ノ澤さんが厳選しました、2種類の豆をブレンドして、毎日飲みたくなる味を目指したこだわりの一杯でございます。苦味や酸味のバランスが取れた味わいの中に、フルーティーな香りも感じられまして、パウンドケーキとの相性も抜群でございます。門ノ澤さんからも本日のお菓子とコーヒーについて、御紹介いただければと思います。

門ノ澤 大介
 ありがとうございます。パウンドケーキは、僕たちの製菓チームの人たちが作っているパウンドケーキで、常時3種類以上、3種類から5種類くらいのパウンドケーキを用意していて、今日のバナナケーキは、オープン当初から作っているもので、結構甘さがやさしいので、年配の方とかちょっと甘過ぎるなんてことないように、あとはお子さんとかだと今度逆に、甘いものをちょっと食べさせすぎるとなっていう方とかも多いので、極力やさしい味わいのパウンドケーキに仕上げています。 
 コーヒーに関しては、今回用意したのは中入りのブレンドになります。ニカラグアとルワンダのコーヒーのブレンドになるんですけど、僕たちのお店のコンセプトでもある、暮らしとか日常に寄り添うようなコーヒーっていうので、過度な苦味とか酸味とかを極力抑えて、毎日飲みたくなるようなコーヒーを目指して作っています。よかったら、今日飲んでみてください。よろしくお願いします。ありがとうございます。

米内局長
 ありがとうございました。
 それでは、続きまして私の方から本日のテーマについてでございます。本日のテーマは「若者の挑戦は北いわてから」としております。久慈地域を含みます県北圏域は、全国平均を上回る速度で人口減少が進んでおりまして、特に、若者や女性の県外転出が課題となっております。地域の活力を維持するためには、若い世代の活躍や新たな人材の確保が求められているところでございまして、このような状況を踏まえまして、県北広域振興局では、若手、女性職員を中心とした人口減少対策のプロジェクトチームを立ち上げたところでございます。
 また、昨年久慈市で開催されました、「いわてネクストジェネレーションフォーラム2025」のレガシーを引継ぐ取組としまして、若い世代が活躍できる環境づくりを進めることとしております。本日お越しいただいた皆様は、県北地域の振興や活性化を目指して、それぞれの分野で挑戦をされております。地域の未来を担う若者の皆様と一緒に、県北地域の重要課題の一つでございます、人口減少対策、それから県北地域の未来、若者が挑戦するために必要なことなどにつきまして、話し合う機会になればと考えておりますので、このような「若者の挑戦は北いわてから」というテーマを設定させていただいたところです。
 本日は、皆様の御経歴と取組を基に意見交換を行い、活動の中での気づきや課題、今後の抱負、これからの岩手に望むことなどにつきまして、御意見を伺いたいと考えておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

小國部長
 
ありがとうございます。
 それでは、懇談に入らせていただきます。ここからは、本日のテーマに沿って今申し上げた内容につきまして、お話を伺って参りたいというふうに考えます。先ほどの順番で、山岸さんから順にお一人5分程度お願いしたいと思います。お一人ずつお話をいただいた後、知事からコメントしていただくという形で進めて参りますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、初めに山岸さんお願いいたします。

山岸 智也
 
ありがとうございます。
 「若者の挑戦は北いわてから」ということで、私、先ほどお話のあった「いわてネクストジェネレーション」の方でもイラストを描かせていただきまして、ありがたいことにたくさんの方の岩手がこうなったらいいなとか、こうしたいって想いをライブで描かせていただきました。私もイラスト自体は26歳から描き始めまして、それまで全く絵を描いてこなかった人間だったので、公務員からイラストの道に進むとは全く思ってなかったんですけれども。
 昨年、大野中学校で美術の授業のアシストをさせていただきまして、いろんな子どもたちを見る中で、話を聞くと絵が上手い子たちもかなりいるなと感じました。ただ、人数の関係で美術部がないっていう話を聞きまして、運動部しかないので運動部に入っている、でも本当は絵を描きたいみたいな話も聞きました。小学校とかでもちょっとイラスト教室をやったところ、本当に絵が好きな子、上手い子ってのはたくさんいまして、その子たちが絵をやりたいけれども、仕事としてこの辺でイラストとかを事業としているっていう話あんまり聞いたことがなくて、そういう意味で、絵が好きな子たちがその後の選択肢として、何かもっと学んだりとか生かせるような場を作りたいなっていうふうに思っており、今年ちょっとクリエイティブスクールみたいなことをやろうかなと思っております。洋野町の方で今一応企画をしてまして、自分自身も絵を教えるんですけれども、他のところの地域で、イラストを使ったアニメーションを作っている方とかだったり、ポスターだったりとかそういうデザインをしている方を少しつなげて、もっとそれが好きな子たちに対しての仕事とか幅の選択肢を増やせたらなっていうふうな形で、最近活動を始めているところになります。
 ちょっとまた話がガラッと変わるんですけれども、協力隊のときは、私、関係人口事業や、空き家の改修をやっておりました。「おてつたび」っていうサービスを使わせていただき、洋野町で空き家の改修だったりとか他の地域おこし協力隊に関わったりとか、洋野町の人手不足で困っている事業者さん、工場だったりとか、漁業の方でお手伝いしてくれる方を募集したところ、3年間の中で60人ほど洋野町にお手伝いに来てくださいまして、今年の「ウニまつり」も手伝いに来てくれる方がいます。かなり若い世代の方もいますし上の世代の方もいまして、大体20代から50代の中で60人が手伝いに来てくれました。そのうち、多分4分の1ぐらいが手伝いではなくてプライベートで遊びに来てくれるって形で、今洋野町でファンが増えているなっていうふうに感じております。一番びっくりしたのが、漁業のカニ漁のお手伝いをしに来ませんかっていう募集をかけたところを、申込が一番多かったのが20代女性っていう内容でして、漁師さんも夜の11時に入れて朝の10時に終わるような仕事だからかなり厳しいよって話をしてたんですけれども、女性10人程度申込があって、ちょっとびっくりしたデータでした。
 そういう意味で何か仕事とかいろんな体験を通して、岩手に行ってみたいなって人たちはかなりいるんだなっていうのはこの3年間で思えまして、そういった人たちを巻き込んで岩手に来てもらったりとか、岩手の学生たちにも、他の地域から来た人と触れ合うような機会を今後作っていけたらなっていうのは感じております。
 あと1点付け加えさせていただくと、前年ですね、盛岡の小学5年生の子からグラレコを習いたいっていう問合せがあり、オンラインでグラレコを教えています。そういった絵を描くとかクリエイティブなことを好きな子たちの選択肢を広げられたらなと思っております。

小國部長
 ありがとうございます。
 それでは知事、お願いいたします。

達増知事
 
山岸さんには、ネクストジェネレーションの会議で活躍していただいて、ありがとうございました。なるほど。美術部はないけど、美術部で活躍できるような生徒がいるとか、小学生でもイラストが好きな子どもがいるとかっていうのは、そうなんだと思いますね。ドラマ「あまちゃん」が流行った年だったか、そうですねその年、ニコニコ動画の「ニコニコ超会議」を「ニコニコ町会議」と日本の地方でやるやつを、岩手で初めて誘致したときに種市でやったんですよね。種市に日本中から、クリエイティブが好きな人たちが集まればいいと思っていたら、意外にまず種市にそういうのが好きな若い人たちが結構いることに驚き、広く洋野町そしてこの久慈エリアに、そういうのが好きな若い人がいっぱいいて、そこに来て楽しんでたり、あとそれをネットでいろいろ発信してるのを見て、そういう力がこの地域にはあるなと思っておりました。
 岩手県は、「いわて漫画プロジェクト」ということで、年に一度の漫画コンテストを中心に、漫画を通じて、漫画家になるっていうのから、日常生活を漫画で豊かにするみたいな、裾野の広いところまで含めて、地域振興を進めるというのをやっているんですけれども、就職した後も職場の広報のイラストを描いたりとか、いろんなところで役に立つと思ってやってるんですけれども、このグラフィックレコーディングっていうのは、次元の違う役に立ち方といいますか、このイラストっていうのがこういうふうな形で、社会の役に立つし、また稼ぐこともできるというのは、新鮮な驚きを感じたところでありまして、こういったことは、漫画プロジェクトがもう学んでですね、いろいろ可能性を広げていかなきゃならないと思いました。
 そして空き家ですね、これに取組んでいただいてるのは非常にありがたいことであります。そして、交流人口、関係人口については、「ウニまつり」はやはりものすごいイベントなので、そこで人を集めていただくというのはすごいグッドアイデアだと思いますし、カニ漁で女性の申込が多いと、やはりそういうやってみたい、やりたいっていうニーズを引き出していただいてるのもありがたいと思いました。ありがとうございました。

小國部長
 
ありがとうございました。それでは続けさせていただきます。
 続きまして、伊藤さんお願いいたします。

伊藤 あゆみ
 よろしくお願いします。
 まず、私自身のことについて話しますと、私は、岩手県に来る前は、サラリーマンを5年間やっておりまして、土木工事の監督業をやっていたんですけども、その関係で東北に勤務する機会がありまして、そこで、初めて東北に行きました。子どものときは、北海道は行ったことがあるんですが、東北というのは本当に地理で習うくらいで全然知らないところだったんですけども、初めて東北に来て住んでみて、自分の身体に合うなというか、肌感として何か住み心地が良いというのがありまして、ここに住んでから東北が好きになりました。サラリーマン時代は、大規模な企業に勤めてたんですけども、そこで、企業で勤めていくことの難しさだったりを感じ、そこで辞めて次の選択肢を考えたときに、ここに「幸せ」っていう言葉もありますけど、自分にとってどういう生き方をしたいかということを考えたときに、地域おこし協力隊の枠で、今も活動している株式会社アースカラーというところが、普代村で活動してまして、そのつながりで今、普代村に来ることになりました。
 私は、林業っていうのは、一次産業に当たる部分ですけども、自分のやりたいことというのは、自分自身も、体も頭も動かして健康でいられること、また、その土台部分、もう地域の土台部分であるところに自ら関わりたいという思いで来ました。地域おこし協力隊の制度にとても助けられたなと思ってまして、その3年間の中で、お給料という形で貰いながら、自分の「やりたい」をできるっていうところは、とても3年間で支えになったなという思いがあります。
 一方で、地域おこし協力隊とかで外から来ても、離れていってしまう人もいるっていうのは、「やりたい」という想いや挑戦心があってここに来た人たちの、そのやりたい思いを3年後にそのままの状態でやっていけるには、まずは、一番根本的というか、住む場所が難しいというのがこの地域にやっぱりあると思います。それを、私自身も他の人もよく聞く話で、先ほど空き家問題のお話もありましたけども、そういう地域の課題と外から来たい人の課題って表裏一体の問題だと思うので、そこをうまく、部署を超えて考えていけたらいいんではないかって思います。あとは、新しい人が外から来るときに、全く新しいものをゼロから作り上げるっていうところで、この3年間でいろいろな人と関わって考えたのですが、今ここの地域に住んでる方も後継ぎがいないっていう問題は、どこからも聞く深刻な話で、地域おこし協力隊の外から挑戦する人たちと後継ぎっていうのも相性の良い課題なんだと思ってまして。実際に、私もこの経木事業っていうのは、今80代の方が東北でもここでしか作っていないというところでして、もうその方が居なくなったら技術的なところが失われてしまうので、この文化が途絶えてしまうっていうところにちょうどタイミングもありましたが、私は関わらせていただいています。私の場合は一次産業であり、この林業の分野でしたが、それぞれのやりたいことと、その地域の課題とをうまく結びつけられれば、新しい未来が開けるんではないかと思ってます。ちょっと長くなってしまったかもしれないんですが、以上です。

小國部長
 ありがとうございました。
 それでは知事、いかがでしょうか。

達増知事
 
伊藤さんには、岩手そして普代村に来ていただいて本当ありがとうございます。
 この中東情勢で、石油化学製品が足りなくなるとか値上がりするとかで、納豆のこのパックが足りないというか、高くなるというか、納豆の流通にも支障があるというニュースを見てですね、日本には経木があると思いまして、経木っていうのは結構、今の状況、この石油化学製品に代わって、いろんなところで活躍できるのではないかと思いますね。花巻納豆のそこに使われているんですね。東大の総長をやっていた小宮山宏っていう先生が、「プラチナ社会」っていうのを提唱してて、それで東大の工学部が中心になって、日本中でそのプラチナ社会推進ってやってるんですけど、その中心的なプロジェクトは、この林業を軸にして日本を構造改革しようという話でありまして。それで、岩手県は森林面積本州最大というか、北海道の次に日本で一番広い森林面積県でもありますので、そのコンセプトに乗って、森林・林業を生かしていきたいという基本方針を持っていますので、この経木の生産とか大いに期待したいと思います。ナフサと同じ成分が木にも含まれているので、実験室レベルでは、もうナフサと同じような成分を材木からも取り出すことはできるそうなので、将来的には石油に頼らず、森林資源から、エネルギーっていう点では、蒔だ炭だチップだとかという形で、もうエネルギーに使えてますし、プラスチック製品に代わるいろんな製品の材料・原料っていう期待もあるんだと思っています。
 あとは、そうですね。伊藤さんの話の中では、ライフスタイルとしての林業っていうのも大事で、農業の分野ではよく言われるし、最近は漁業の分野でもただ産業のみの漁業じゃなくて、ライフスタイルと併せて、海(うみ)業とかいって地域を振興するのもそういう発想だと思うんですけれども、そういうことが林業の分野でもこれから進めていかなければならないと思っております。
 そして、住む場所が難しい問題、これはいろんなところで指摘されておりまして、いろんなことに挑戦する若い世代にちょうどいいような住宅が、岩手では少ないという問題、特に沿岸、県北に少ないという課題があるので、これはやっぱり県としても取り組んでいきましょう。空き家のマッチングもですね、去年1月、2月に「サンセット・サンライズ」という、菅田将暉主演で、楡修平という岩手県出身の人が書いた小説を映画化したものが公開されて、そういう空き家活用映画が全国で公開されていたんですけれども、「サンセット・サンライズ」では、企業が一旦空き家を全部引き受けて、その企業のお金でリフォームし、そして貸し出すっていうような仕組みでうまく回っていくっていう話だったんですけれども、行政とか企業とか、そういう一旦お金を何ていうんですかね、すぐこうお金にならないような形でも耐えられる主体がやっぱりこう軸になりながら進めていくのが現実的だと思うので、その辺さらに工夫していきたいと思います。ありがとうございました

小國部長
 
ありがとうございました。
 それでは続きまして、門ノ澤さんお願いいたします。

門ノ澤 大介
 よろしくお願いします。私からは、簡単に経歴のお話をして、そこから現在の活動と今後の目標と、今回のテーマである、若者の挑戦っていうテーマについて少し話をしてみたいと思います。
 まず、私の経歴は先ほどチラッと話をしたんですけど、高校卒業してから、一度山形大学の方に進学をしました。当時から、カフェというか飲食業を生業にしていこうっていう思いはあったんですけど、まだちょっと高校生の身としてそれを決断するのはわからないことが多過ぎるというか、また他の道もあるんじゃないかなっていうような思いで、一応大学までは行っておいたほうがいいかなみたいな感じで、山形大学に進学したんですけど、そこで勉強しながら、アルバイト、特に飲食店をメインにアルバイトをいろんなところでして、やっぱりその飲食業っていうのがやっぱ自分に合ってるなというか、ただ食べ物を出すっていうよりはそのサービス業っていうもの自体、人を喜ばせる仕事っていうのが僕のやりたい職業なんだろうなっていうことに大学の在学中に気づきまして、大学3年生のときに大学を辞めて、Uターンして久慈に戻ってきました。
 一方で、僕の実家がラーメン屋を営んでおりまして、僕はその三男坊なんですけど、上の兄2人はもう継ぐ気がないので、そのお店自体も僕が継がなければ終わってしまうという立場でもあって、ラーメン屋をどうしていくかっていう課題は残っているんですけど、そのラーメン屋も継ぎつつ、自分のカフェも経営していくっていう道をもし取るのであれば、やはり地元でカフェをオープンするのがいいだろうということで、カフェをオープンする場所は久慈市を選んだっていう形で、昨年の11月にカフェLinenというものをオープンしました。現在の活動は、店内営業だけでなくて、コーヒー豆の卸売とかオンライン販売、そして今取組を始めようと思っているのが、企業向けのオフィスサービスです。皆さんのお手元にも資料があると思うんですけど、久慈市で働く方々に美味しいコーヒーを届けたいなっていう思いで、こういったオフィスサービスも始めていこうかなと思っております。こうした活動の中で、常に美味しいコーヒーが久慈市にはあるっていうような文化を広げていければなというふうに思っております。
 そして、目標、今後の展望というところになるんですけど、まずは、短期的な目標ですと、町のコーヒー屋さんっていうところでまずは地域の方々に受け入れていただくこと。毎日しっかりまずはお店を開けて、地域の方々に、コーヒー豆を卸したりとかっていうので、地道な積み重ねをすることによって、「久慈市のコーヒー屋さんといえばLinenだよね」って思ってもらえるように、そういう存在になりたいと思ってます。もう少し長期的な、10年20年先の話をすると、多店舗展開をしていきたいと思っていて、久慈市から外に出て、八戸とか宮古とか盛岡仙台とかを視野に、少しずつ北いわてから、今回のテーマにもあるように北いわてから、外に店舗展開をしていければなというふうなのが、僕達の長期的な目標になってます。ただ、店舗を増やすだけじゃなくて、そこにはやっぱり雇用って話も出てくるので、この業界で働きたい若い人たちを受け入れて、地域の雇用を生みながら、岩手の新しい産業としてコーヒーっていう文化が根づいていって、そこで働く人も若い世代が働けるよう雇用を生み出していければなというふうに思っております。
 今回のテーマの、若者の挑戦っていう話を少ししたいんですけど、久慈市以外のことはちょっと僕あまりわからないので、あくまで現場で感じている久慈市の話をしたいんですけど、若者の挑戦は確実にしやすくなっていると僕は感じています。まず、地方は家賃も安いですし、支援の制度も一昔前のことはわからないんですけど、うちの父親たちの話を聞いていれば、確実に父親たちが開業したときよりも、ハードルは下がっているように感じていて。実際、僕も県の融資制度を使わせていただいたんですけど、すごい使いやすくて大きな後押しになったんですね。一方で、挑戦することよりも続けることの難しさっていうか、簡単にお店を始めれたけど、10年後20年後も続けていって、さらに成長しているのかっていう視点で見たときに、結構怪しいなって思っていて。それ僕も含めてなんですけど、始めるのが簡単な分、結構そこが今後課題になっていくんじゃないかなっていうふうに思っています。さっきの話で、地方の人口減少が進んでいるっていう話もありましたけど、そこに内需がどんどん縮小していってるのに、若い人たちがどんどんお店を出していくっていう現状だと、その既存のお店も要は苦しくなる、小さなパイを取り合ってる状態になるので、結構現実的な話をすると、それってみんながジリ貧になっていくというか、かなり辛い状況になると思うんですね。だから県政に、もし僕が何かお願いできることがあれば、そういったその挑戦の支援だけじゃなくて、その先の継続の支援っていうところも、そういう視点を持っていただけると、非常に助かるのかなというふうに思ってます。あとは、産業も間口を広く、どんな産業でも挑戦していいよっていうのも確かに一つありだと思うんですけど、もう少し例えば、今の岩手に必要なものは何かっていうのを真剣に議論して、そこにこう集中して投資をしていくとか選択して、例えばこの分野は少しハードルを下げてあげるとかっていうようなその選択も、もしかしたら今後は必要になっていくんじゃないのかなっていうふうに思っていて、誰でもどんな分野でもっていうのもありだと思うんですけど、そういうふうに僕は思ってます。
 そして、人口減少を食いとめるっていう話はかなり難しいし、誰も正解を持っているものではないと思うので、逆にそれを前提に、人口減少するものだっていうふうに考えるのであれば、県内とか市内とかその内需に頼るんじゃなくて、例えば外に、岩手の魅力的な商品であったり文化っていうものを発信していって、岩手県外からの外貨を得るとか、観光で来てもらうとか、もしかしたらこれからだったら、今よりもっと輸出とかも簡単になるのであれば、海外に岩手のものを出していくっていうのも、今後は今までよりはハードルがどんどん下がっていくような気がするので、そういったものとかもアイデアの一つとして、取り入れていくような時代が来るのかなとか、そんなふうに僕は思っています。そういうのを、僕自身もいろいろ考えながら、今後の活動でこう若い人たちが挑戦して、ポシャンと終わってしまうんじゃなくて、若い人が挑戦してそのまま成功して頑張って続けているよ、挑戦し続けているよっていう、その継続っていうもののロールモデルを作って、ロールモデルになれるように、これから日々精進していきたいと思っています。以上です。

小國部長
 
ありがとうございました。
 それでは、知事からお願いいたします。

達増知事
 
スターバックスコーヒーも、最初はシアトルの一軒のコーヒーショップから始まっているので、Linenもやがてどんどん発展する可能性はあると思いますので、大いに期待したいと思います。もう通販を展開したり、そして多店舗展開とかですね、そういう経営マインドを持ってやっているというところが、大変頼もしいですね。岩手県としても、企業支援ということで、まず開始するところの支援をいろいろやってきたところではあるんですけれども、やはりこのいわゆるスタートアップとかベンチャーとか、その後成長していくっていうところを確かなものにするための取組を、やっぱりこれからはしていかなきゃなんないと思います。
 今年秋に、シンガポールの「インシグニア・ベンチャーズ・パートナーズ」っていうですね、東南アジアでは有名なシンガポールのベンチャーキャピタルの会社と岩手県が組んでですね、ベンチャー、スタートアップのこのカンファランス、国際会議を盛岡でやるんですけれども、そこでの視点は、起業業を起こすというところから、さらに発展していくということでありますので、そういうノウハウが、岩手県内広く伝わり、またアクセスできるようにしていきたいと思います。岩手県内も、この銀行系とかあるいは銀行とはまた別にとか、ベンチャー、スタートアップ、新しく起業をする会社に投資する側の会社が立ち上がったり、そういう人たちが活躍したりもしてきていて、そういう投資家目線から見てこう岩手で新しいビジネスするならこういう分野がいいだろうっていうことを、どんどん開拓してもらおうと思いますね。シンガポールのインシグニア社のトップの人が、岩手入りしてあちこち見てるんですけれども、やはり、農林水産業は非常に可能性があるっていうことを言っていって、ウニの蓄養をやっている「北三陸ファクトリー」の視察とかもしててですね、そういったあたりを世界的なベンチャーキャピタルは目をつけたりしているところでありますね。そういうのを県としても促していきたいと思います。ラーメン屋もあるっていう、そこがまた地域に根差して活動していく大きい材料になっているのもありがたいところでありまして、そちらもうまくいくように期待したいと思います。ありがとうございました。

小國部長
 
ありがとうございます。
 それでは、安藤さんお願いいたします。

安藤 智子
 
漁師シェフって聞くと、あまりこう聞き慣れないっていうか見られないものだと思うんですけども、今漁師シェフとして活動するまでの経歴や活動内容を、お話させていただければと思います。私は高校生まで野田村で育ちました。生まれ育った故郷に地域貢献をしたいという目標で、外に出まして上京しまして料理人になりました。震災がきっかけではあったんですけども、地域を元気にしたいという思いで地産地消のレストランを開業しました。その時に、野田村の特産品である荒海ホタテの生産者である方と出会い結婚をしています。家業ということもあり家族経営だったので、最初はお手伝い感覚で漁業に関わり始めました。義理両親が高齢だったこともあり、介護とあと私の妊娠出産が重なり、ダブルケアの生活が始まりました。そんな中でも、自分の店と夫の浜仕事を両立していまして、今思えばどうやってそんな毎日をこなしていたんだろうと、自分にちょっとびっくりもしたりしますが、嫁いだ家に合わせるという古風な考えが好きだったりして、夫と一緒に漁業に従事し始めました。義理両親の体調の悪化により、戦力が2人も減り夫が大変そうに見えたのと、義理両親に安心して欲しいなという思いから、漁業に従事し始めたのも一つの理由であります。その漁業っていうのは重労働で過酷な仕事なんですけども、魅力に満ち溢れていて、もっともっと仕事を覚えたいなっていう気持ちと、夫の力になりたいという一心で船舶免許やフォークリフトの資格取得をしました。ホタテだけではなく、春は海藻、夏は潜りでウニ漁、冬はアワビ漁をしています。もっともっと学びたいという一心で、県の取組である「いわて水産アカデミー」に入講しまして、1年間様々なことを学びました。家族にも理解して協力してもらっていたので、時間を無駄にしたくないなと思い、北から南まであちこちの漁港に足を運び、知識が欲しかったので、分野外のことであっても積極的に体験と交流を図りました。その甲斐もあり、今では全部の浜に仲間ができたなあと思っています。お手伝い感覚で始めた漁業でしたが、アカデミーに入講してから1年経つ頃には、夫から仕事を任されるビジネスパートナーになっていたことがとても嬉しかったです。水産アカデミーに入って、本当に良かったと思っています。この場をお借りして、このような取組をしてくださったことに感謝申し上げます。
 これを機に、転機が訪れまして、岩手県水産部を初め、県内各地の漁協や漁業者からお仕事をいただくようになりました。県内の小学校を対象とした魚食普及の料理教室や講演、あとは商品開発など、料理人ということでの依頼が増えたことにびっくりしました。一度は諦めたような料理人人生でしたが、地道な努力が実り、漁師シェフとして活動できるようになっていました。恐縮ではありますが、そんな活動が評され、昨年知事より岩手県指導漁業士に認定をいただきました。ありがとうございます。荒海ホタテをはじめとする村の特産品を合わせて、県内はもちろん、全国各地でPR活動に取組んでいます。次のステップとしましては、三陸の豊かな海産物などの地域資源を生かした高付加価値の産業の取組、資源を活用し観光業と結びつけた幅広い視野での多様な取組をし、地域を盛り上げていきたいと考えております。そして、こういう取組の成果が次世代につながっていって欲しいなと思っています。経歴につきましては、こんな感じです。ありがとうございます。

小國部長
 
ありがとうございます。
 それでは、知事からお願いいたします。

達増知事
 「いわて水産アカデミー」を御利用いただき誠にありがとうございました。うまくいったんだと思います。その後も県の事業、広報動画なども含めてですね、やっていただいていることもありがとうございます。
 船舶免許とかフォークリフトとかいろいろ新しい資格を取るのも大変だったと思いますし、荒海ホタテからまたウニとかアワビもやっているということで、漁業自体大変なんだと思いますけれども。一方、岩手はやはり海に恵まれた県であり、気候変動の関係でいろいろ採れてた魚が採れなくなるとか、あとは年ごとにもいろいろ変動があったり、病気とかそういうのがあったりもするんですが、しかし、全般的には地球上でもかなり漁業には恵まれた場所でありますので、ぜひそれを生かして、海の幸を確保しながら、そしてそれをさらに美味しい料理にしたりですね、その美味しい料理を食べれる場所に泊まってもらったり。他には、このみちのく潮風トレイルとか、観光にも役立てていくということを視野に入れていきますと、藻谷浩介さんという、日本の地域振興に関する有識者としては第一人者の人がいるんですけれどもね、政策投資銀行に勤めていた人で、日本中を実際に回って歩いたことがあるという人なんですけれども。岩手沿岸というのは、もう非常に恵まれた場所なので、例えばイタリアみたいにとか、一昨年ですかね、三陸復興会議で全市町村長さんに集まってもらって会議を開いたときの基調講演を浩介さんにやってもらって、岩手三陸は可能性が大きく広がっているので、ぜひそれを活かしてほしいということを言われております。
 安藤さんも料理の方もウニパスタとかですね、やっぱり素材を生かした海の幸、料理など、そうだ、藻谷浩介さんが言ってたのもイタリアのようにっていうことを言ってましたよね、イタリアの半径何キロ以内のところで採れたものを、そこで料理して食べさせる。そこに遠くからも人が来るみたいな。そういうやり方で、岩手沿岸っていうのは人に来てもらえる場所なので、どんどんやっていくのがいいと言っていてですね。ちょうどこの間の週末、「ナニコレ珍百景」で田野畑のロレオールが登場していて、そこに出てたタレントが「こういうところであれば行ってみたい」とか「食べてみたい」とかいうふうに言っていて、そういう、全国から人に来てもらえるような、素材と料理と観光の可能性というのがあると思いますので、ぜひそれを県としても、開拓していきたいと思います。ありがとうございました。

小國部長
 
ありがとうございました。皆様から一通りテーマに沿ってお話をお伺いしたところでございます。先ほどの御発言に付け加えたいことでありますとか、また、この懇談全体を通してのお話、またテーマに関わらないお話でも結構なんですが、話し足りないという部分がもしあれば、是非御発言いただければと思いますが。

山岸 智也
 お話し忘れてたんですけど、グラレコってものがあんまりどういうものかお話してなかったので、一応事業概要説明資料に入れてはいるんですけれども。実は、今ちょっとイラスト描かせていただいてました。すいません申し訳ないんですけども。こういう、今のお話を絵にさせていただくというものをしてまして、お話の様子とかどういう話があったかっていうのを文字だけじゃなくてイラストで書かせていただくっていうものをやらせていただいてます。今までイラストってチラシとかポスターのデザインとしか使われていなかったんですけど、グラレコに関しては、コミュニケーションっていうところを使うので、新たなイラストの仕事としての間口が開いてるのかなと思っていますので、ちょっとそこだけ付け加えさせていただければと思って手を挙げさせていただきました。ありがとうございます。

小國部長
 
ありがとうございます。他に皆さん、何か。

安藤 智子
 
先ほどはありがとうございました。正直、若者っていうテーマでしたけども、私は若者に属するのか、それとももう若者ではなく中堅になってきているのかと、ちょっとこう迷ったりする部分もありまして、その中で2種類の見方をしたときに、自分が若者だった場合、自分が挑戦をしたいときに周りに何を求めるのかと考えたときに、やはり何かこう周りの理解、否定から入るのではなく肯定から入っていただいてサポートをしていただくのが、若者の立場として、挑戦しやすいのかなあと感じています。その中で、新たなことを取組もうとしたときに、やっぱりこう障害もあったりするんですね。それを自分が中堅の立場って考えたときに、そうならないように意識をして取組をしています。
 最近、久慈地域にも広域で見てみても、移住者だったり挑戦したいという人が増えてるとは思うんですけども、その中からもどうやったら成功できるのかとか、こういう取組がしたいんだけどなかなか進まないという相談を受けるようにもなってきて、やはり中堅の立場なのかなあともちょっと頭を切り換えながらも接してるんですけども。中堅っていうのを実感しながら、自分はやっぱり周りの、今日皆さん20代の方もいますけど、何かこう一緒に連携をして取組んで、地域を盛り上げていけたらなと思っています。
 野田村の話にはなるんですけど、私は環境教育に力を入れて取組んでおります。野田村は学校と村が連携をして、地域の産業や文化を学ぶ独自の教育プログラムにとても力を入れています。これにより、郷土愛が育まれ、将来の地域を担う人材育成につながっているのかなと思っています。村を一度出て、大きくなって帰ってきて地域に貢献していただければいいのかなあという考えも私は持っています。その中で、人口減少や少子化が騒がれる中、野田村は社会増を実現しています。転入超過ですね。やっぱり、これの要因というのは、充実した子育て支援だったり暮らしやすいまちづくり、あとは地域の活動の需要などが大きく関係してるのかなと思っているので、中堅世代として、自分がこれからはそういう良い環境を作れる一員になっていきたい。そういう若者としての活動をしていきたい。そういうふうに考えております。以上です。

小國部長
 
ありがとうございます。
 多分、町の中の方々が、地域の方々が元気だとそれが外に向かって発信されて、また人に関心を抱かせ、惹きつけるお話なのかなと思ってお聞きしました。
 昨年、ネクジェネものこの地で開催させていただきまして、県北局でもいろいろな取組があるかと思うんですが、何か今のお話を受けてありますでしょうか。

米内局長
 
去年のネクジェネのレガシーを引き継ぐということで、今回は若者を、去年のその成果というかそれをどう展開していくかということで、中間支援というか、そういう団体と協議をして、これからの若者をどういうふうに支援していくかというところを、去年のレガシーで今年展開しようと思ってまして。それから、あとはやっぱり若者のジェンダーギャップといいますか、この地域で働いている若い人たちの感覚とその社長というか、また違う世代の人とのギャップもあるので、まずは局内の若手を中心にプロジェクトチームを立ち上げて、そこからさらにその人たちがまた、同じ年代の地域の若者を取り込んでワーキングをしたり検討会をして、何がこの地域の若者にとっての課題なのかというのを可視化して、それを発表するというところを今年やろうとしています。この発表の成果を踏まえて、経営層の世代の方々も一緒に集まっていただいて、フォーラムなりを開催してその課題を共有することで、今の経営層の方々、年代の違う方々の意識も変えていくと。若者がどういうふうに考えているのかというところも共有して、年代は違うけれども今の社会の情勢をお互い共有して変えていこうということを、今年度は目指しているというところでございます。

小國部長
 
県北局としても、いろいろサポートしていく取組を今後進めて参りたいというふうに考えております。お願いします。あと他によろしいでしょうか。伊藤さん、せっかくですのでその経木、生業としての今の取組とかですね、どういった方々とつながってるとかなんていうのも、あと課題も含めてお話をもうちょっといただければ。

伊藤 あゆみ
 
この経木は、今も説明があったんですが、こういう納豆を包むのに結構山形県で作られているんですが、これ全国的にスーパーで売っている商品です。ちょっと話はずれるかもしれないのですが、協力隊の3年間というものが私も終わって半年ぐらいなんですけども、その3年間の制度は、3年間が100の支援としたらそこから協力隊任期満了後の、今も始めることは簡単というか、支援してもそのあとの支援っていうのがいきなり100から0になったという感じで、私も今、やっと自分で稼ぐってこんなに大変なんだなと実感しているところなんですが。地域に定着するっていう、続けるっていうことを考える上では、そこの何だろう、3年間で段階的に徐々に徐々にお金の面というかその段階的な制度っていうものがあってもいいんじゃないかなというふうには思っています。なので、いきなり0になるとちょっとそこで離れてしまう人も増えるので、そこのフォローって続けていく上ではとても大事なことだと思います。

米内局長
 
あと、今日お持ちになったのはどんな感じですか、ご紹介いただければ。

伊藤 あゆみ
 
せっかくなので紹介させてもらうと、こちら皆さんにお配りしたサンプルは、ほとんど岩手県内の木でして、この赤松の素材は、自分が普代村の山から切り出した木をスライスした県内の木を使っております。この県内の素材を、地域のものを地域で使うっていうのは、先ほどのエネルギーの問題もありましたけども、地域で地に足つけて、暮らしを続けていくっていう上ではとても重要なことだと思っているので、そこは、地域の素材を使うっていうことは大事にしています。普通の経木っていうのは、包んだりするサイズで、今お手元にあるものは、コースターにしたり、お皿にしたり、あとこれ、ボールペンとかマジックでも普通にかけるのでメモ帳代わりとしても使えるので、今メモ帳としても売り出し始めたところで、今の経木っていうものを私も知らない世代でここにいる方も、知らない方結構いると思うので、そういう新しい観点から、現代の暮らしの中で普通に使っていけるような、暮らしを作っていきたいなと思っています。あとこういう飾り物っていうか、こういうものも今開発中です。ありがとうございます。

達増知事
 
私が、小学校に上がる前ぐらいのちっちゃい子供の頃は、肉とか魚の切り身はやっぱ経木に包まれていて、魚の切り身じゃないものは新聞紙に包んで売るみたいな感じでしたよね。このプラスチック、ビニールとかそういうのを使わない時代がありました。

小國部長
 門ノ澤さん、よろしいですか。最後何か一言。間もなくお時間ではあるんですが、もしあれば。

門ノ澤 大介
 そうですね。僕の話というよりは、ちょっと達増知事に聞いてみたいことがあって、こういった岩手県内の他の自治体とかを回っていらっしゃると思うんですけど、久慈市で抱えてる問題とか、久慈市の人たちが考えてる問題と、他の地域の人たちが考えてる自分の地域はここが課題だよねっていうのって結構違うのか、みんな同じようなことを言ってるのか、そういうのをちょっと他の地域はどういうふうに思ってるのかなって思っていて。僕的には、久慈市は例えば観光っていう面で見れば、アクセスとかは高速も遠ければ新幹線も遠くて、空港もないし、それで観光業を頑張っていったときにどれだけ来てくれるのとかっていうのが、結構課題だなというふうに思っていて、それを他の町とかでも同じようなことを言っているのかをちょっとお聞きしたいです。

達増知事
 やっぱり交通の便っていうのは大きい要素だと思います。人口が少ないところというのは、そこに何か問題があるというよりも、そこの良さがまだ知られていないっていうことが一つと、もう一つはやはり一定の交通の不便さがあるということで、市の中では久慈市はそういう方なんですけれど、さらに町村になりますと、より交通が不便で良さが知られてないっていうところがあって、岩手の4つの村、野田村と普代村を含め4つの村と、あと葛巻、西和賀、住田が五千人水準以下の町ということでですね、その7つが特に人口が少なくて、やはり交通が不便と。交通が不便で人の出入りが少ないと、そこにあるマネーフローの量が少ないということもあって、逆に市の交通が便利で人の出入りが多いところは、マネーフローがあっていろんなビジネスをしやすいっていう優位性はあるんですよね。ただ、人口が少ないところは、やはりまだよく知られていない非常に優れた魅力や資源がありますので、それを活かしながら、また、人口が少ない、人口密度が低い良さっていうのはあって、これも藻谷浩介氏が広めようとしてるんですが、「過疎」じゃなくて「適疎」、適度にまばら。岩手県全体の人口密度平方キロあたりは80人とかそのくらいっていうのは、ヨーロッパの各国とだいたい同じぐらいだったりしまして、東京とかですね、あと日本全体の人口密度が高すぎるんですよね。ですから、実は人口の少ない市町村には、そういう適度なまばらさという非常に快適な生活空間があるというところがありますし、こう自然の近さとか、人が多いところではできないようなことがいろいろできるし楽しめるっていうこと活かしていけば、そこにチャンスがあると思っております。

門ノ澤 大介
 ありがとうございます。

知事所感

小國部長
 
ありがとうございました。
 それでは、お時間になりましたので最後に知事から総括して一言お願いいたします。

達増知事
 
それぞれ、私が知らないような新しい世界を切り開いていて、非常に頼もしいなと思いました。もともとこの地域にそういうことができる、この自然環境や経済社会の土台があって、それを生かしながら、またいろいろインターネットを使って通販をするとか、そういう先端の技術を活用して、さらにいろんなことができるということも感じましたので、県としても、まずこの地域、さらに岩手全体でそういうチャンスを生かして発展させて、その中で幸福、ウェルビーイングを感じながら暮らしたり働いたりできるようにしていきたいと思います。ありがとうございました。

閉会

小國部長
 
ありがとうございました。
 それでは本日、大変貴重なお話をいただきまして大変ありがとうございました。いただいた御意見等々につきましては、県の関係部局と共有させていただきまして、今後の県の施策に生かして参りたいと考えております。
 これをもちまして、本日の県政懇談会を終了いたします。大変ありがとうございました。

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