試験研究成果書(養蚕)
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平成13・指導「繭生産者が容易に自家採卵できる細繊度白繭三眠蚕の作出」 (PDF 13.0KB)
交雑三眠蚕の蚕種製造が抱える課題を解消できる細繊度白繭三眠蚕系統を新たに作出した。この系統を用いることにより、繭生産者自身による糸繭生産と並行した系統維持、蚕種製造が容易になる。 -
平成12・指導「座繰り糸・つむぎ糸による製品製作」 (PDF 17.5KB)
養蚕農家が生産した座繰り糸・つむぎ糸を利用する場合、たて糸に200~300粒繰糸の座繰り糸を、よこ糸にはつむぎ糸を用いた手織布の製造で糸の特長を生かすことができる。この手織布を使った製品は、地場産品として販売に適している。 -
平成12・指導「交雑三眠蚕を利用した細繊度繭糸素材の生産技術」 (PDF 15.6KB)
四眠蚕品種「日202号」と三眠蚕品種「四川金黄」「べん陽」「長城」「OK39」の交雑三眠蚕を用いた和・洋装高級織物向け細繊度生糸の生産について、蚕種生産~生糸製造までの一連の生産技術を組み立てた。 -
平成12・指導「採卵用天蚕に見られる天蚕微粒子病病原検出数の最近の推移」 (PDF 51.4KB)
天蚕の病害には家蚕と同様に微粒子病が存在する。この病気は病原(微胞子虫)が卵を経由して次代に伝達される。岩手県内の最近の微粒子病の感染状況を調査したところ、連年飼育されている圃場で感染増加傾向が確認されたが、無毒卵の使用により感染が減少する。 -
平成12・指導「切繭調査による繭品質の推定」 (PDF 381.7KB)
岩手県内で生産された繭について切歩調査による繭品質評価法を検討したところ、繭層歩合により精繭糸歩が回帰できることから、精繭糸歩に選徐繭歩合を乗することにより生糸量歩合の推定が可能である。 -
平成11・普及「安価で使いやすい天蚕採卵容器」 (PDF 27.5KB)
竹カゴや紙袋等、従来の天蚕採卵容器に代わるものとして化繊網袋と輪台を組み合わせた容器を考案した。この容器は安価で、産み付けられた卵の収集が容易である。容器の消毒、収納も簡便であり、天蚕の交尾率も優れている。 -
平成11・普及「家蚕繭層を利用したつむぎ生糸の製造方法」 (PDF 15.9KB)
繭層を利用してつむぎ生糸を製造する場合、煮繭・精錬条件は生繭利用では96℃で80分、乾繭利用では96℃で100分が適当である。糸つむぎには電動紡ぎ車を利用し、目的の太さに引き延ばし、撚りをかけながらボビンに巻き取る。つむぎ糸の精錬は座繰り生糸の精錬と同様の方法で行う。 -
平成11・指導「桑の発芽・開葉予測プログラム」 (PDF 17.6KB)
農林水産省蚕糸・昆虫農業技術研究所が開発した桑の発芽・開葉予測プログラムを改良し、現在の標準的なパソコンで使用できるプログラムを作成した。このプログラムは、前年12月1日から予測実行当日までの日別最高・最低気温、冠雪データの入力により、地域・年次を限定しないで桑の発芽・開葉を予測する。本プログラムはOS上から直接実行できるファイル形式で提供する。 -
平成10・普及「座繰り生糸の製造方法」 (PDF 17.3KB)
養蚕農家での簡易な生糸生産技術として、座繰り繰糸による煮繭・繰糸・撚糸・精練技術を検討した。原料繭を従来より低温で長時間煮繭することにより、座繰り繰糸に適した繭が得られた。これらの方法で製造された生糸により地場織物業者等に結びついた製品の開発が期待される。 -
平成10・指導「天蚕繭の繰糸方法」 (PDF 10.8KB)
天蚕繭を繰糸する場合は、乾繭後に亜硫酸水素ナトリウムを使って煮繭し、炭酸水素ナトリウムを使って毎分30メートルの速度で繰糸すると、高い生糸収率を得ることが出来る。煮繭・繰糸に高分子可溶化剤を用いると繭の緑色が残り、また索緒が容易になる。均一な繊度の生糸を作るには、厚皮:中皮:薄皮繭の混繰比率を2対4対2にすると良い。 -
平成10・指導「養蚕施設の菌床しいたけ栽培への利用事例」 (PDF 122.2KB)
養蚕との複合品目として導入された菌床しいたけ栽培の事例を調査した。施設・家族労働力の周年利用、既存施設の活用等がなされていた。 -
平成9・指導「簡易調製飼料による蚕の人工飼料育期間の拡大」 (PDF 12.5KB)
簡易調製飼料「シルクメイトかんたん4」を用い、人工飼料育期間を4齢期まで拡大する1~4齢人工飼料育・5齢桑葉育は、従来の1~2齢人工飼料育・3齢以降桑葉育もしくは1~3齢人工飼料育・4~5齢桑葉育と比べ、遜色のない品質の繭が生産できる。4齢期の人工飼料育では齢中1回給餌技術が導入でき、飼育作業の省力化に有効である。 -
平成9・指導「岩手県における桑の新品種の栽培特性」 (PDF 155.8KB)
これまでに農林登録された桑品種のうち、岩手県での栽培に適当とおもわれる5品種(「みつしげり」「はちのせ」「ゆきしのぎ」「ゆきまさり」「ゆきあさひ」)について同一条件下における密植桑園での栽培特性を紹介する。 -
平成9・指導「平成9年春蚕期に異常発生したカイコノウジバエによる蚕繭被害事例」 (PDF 14.0KB)
平成9年春蚕期に一関市、花泉町で異常発生したカイコノウジバエによる蚕繭の被害量は、800~1,000kg程度と推定された。蚕繭の被害様相は不結繭蚕、薄皮繭、穴あき繭のほか、営繭後幼虫態で軟化斃死する個体が多くみられた。平成7年からこの地域で多発していたクワゴマダラヒトリを宿主としてカイコノウジバエが増殖し、生息密度を高めたことによると考える。
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