岩手県農業研究センター研究報告 第19号
【要報】土壌機能実態モニタリング調査結果からみた岩手県の農地管理の変化とその背景
髙橋良学・葉上恒寿・島 輝夫
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土壌機能実態モニタリング調査結果からみた岩手県の農地管理の変化とその背景 (PDF 813.6KB)
本県における農地管理の変化について取りまとめ、その背景にある営農活動の変化等について考察するため、土壌環境基礎調査及び土壌機能実態モニタリング調査において実施した耕作者へのアンケート調査の結果について解析を行った。
水田においては、「水稲」の調査地点における家畜保有農家割合の低下が、近年の稲わら施用農家割合上昇の要因となっていることが示唆された。また、水稲作付品種の変化が、「水稲」の調査地点における窒素施肥量の平均値減少の主な要因であることが示唆された。
畑地においては、「野菜」及び「デントコーン」の調査地点において有機物施用が積極的に行われている実態が明らかとなった。「野菜」の調査地点においては、有機物施用農家割合が家畜保有農家割合を上回っており、有機物を購入している耕作者が多いことが示唆された。また、「野菜」の調査地点においては、土壌改良資材施用農家割合も高く推移しており、土づくりを重要視している耕作者が多いものと考えられた。
化学肥料は、全体的に施用量が減少する傾向にあり、肥料価格の高騰や土壌への養分蓄積を回避するための減肥技術の普及・定着が要因となっているものと考えられた。
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