2年連続でタマネギの品種審査会(春まき早生)が開催されました

ページ番号2007241  更新日 令和5年8月31日

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 園芸技術研究部野菜研究室では、水田転換畑でのたまねぎの生産性向上に向けてさまざまな研究に取り組んでいますが、本県の気象条件にマッチした品種は極めて少ないため、品種選定には大変苦慮しています。このため、本県で栽培可能な有望品種の確保を目的として、一般社団法人日本種苗協会主催の全日本野菜品種審査会(タマネギ 春まき早生)を誘致し、令和5年8月25日に岩手県農業研究センターを会場として、第74回審査会が開催されました。

 審査会の開催は前年に引き続き2回目で、前回は極早生品種が対象でしたが、今回は少し収穫時期が遅い早生を対象としました。野菜研究室では、審査用のたまねぎを2月上旬に播種、4月中旬に定植し、その後も雑草防除や病害虫防除など、随時管理作業を継続してきました。

 審査会では、収量調査結果の評価に加え、官公審査員や種苗メーカー担当者等12名が収穫物審査を実施しました。その結果、1等特別賞の「カネコ交配 マルソー」他、合計3点が入賞品種に選定されました。

 令和6年には秋まき晩生品種での第75回審査会の開催も決定しており、すでに育苗が始まっています。審査会での入賞品種が現地の安定生産に貢献する日を目指し、今後も品種選定試験を継続する予定です。

ハウス内に並べられた玉ねぎの写真
収穫物審査の様子

(園芸技術研究部野菜研究室 室長 山田 修)

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