調査開始40年の節目に ~ 土壌機能実態モニタリング調査の結果を取りまとめ中

ページ番号2010342  更新日 令和5年11月20日

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 土壌肥料研究室では、県内農耕地の土壌理化学性や施肥管理の経年変化を把握し、適正施肥指導の資とするため、「土壌機能実態モニタリング調査」を実施しており、現在土壌分析のピークを迎えています。

 本調査は、県内各地に設けた定点(142地点)を対象に、5年間掛けて一巡するサイクルで土壌調査とアンケート調査を行うものです。昭和54年度の調査開始以降、現在は調査9巡目(令和元年度~令和5年度)で、本年度は調査結果の取りまとめの年になります。

 この調査結果は、5年毎に試験研究成果として公表しています。直近の調査結果(調査8巡目)では、全県の傾向として、水田土壌は堆肥・土壌改良資材の施用量が減少してきており、それに伴い可給態リン酸と交換性カリが減少しました。一方で、畑土壌(露地野菜、普通畑作物、デントコーン)では可給態リン酸と交換性カリの蓄積が進んでおり、リン酸やカリを施用しなくても良い水準まで達する割合が増加していました。

 調査9巡目の結果は、令和5年度試験研究成果として令和6年3月までに公表予定です。

  • サンプル土壌のアップ写真
  • 土壌中の窒素量と炭素量を分析する機器の写真

基準点サンプルから土壌中に含まれる窒素量と炭素量を分析しています

(生産環境研究部土壌肥料研究室 専門研究員 佐々木 俊祐)

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