未来の畜産後継者育成に向けて ~ 農業大学校の学生研修を受け入れました

ページ番号2007364  更新日 令和5年10月17日

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 畜産研究所外山畜産研究室では、令和5年9月15日、県立農業大学校畜産学科肉畜経営科の1年生7名の研修を受け入れました。この日は、前日までの不安定な天気がうそのように晴れ渡り、絶好の屋外研修日和でした。

 午前中は、当室が農家のみなさんから牛を預かり管理・運営している県営小石川牧場で研修を行いました。最初にこの牧場の概要を説明してから、日本短角種の種雄牛1頭と母子約70頭が放牧されている牧区に向かいました。そこでは、日頃は当室の職員が行っている牛の個体確認作業を学生の方々に体験してもらいました。この日は空と牧草と牛のコントラストがとても鮮やかで、休憩時間には何枚も写真に収めていました。

 休憩後には、小石川牧場に放牧されている牛たちを用いて、現在実施中の研究課題「日本短角種における自然交配時の分娩時期の推定」について、青空勉強会を実施しました。みなさんは説明に対して熱心に耳を傾けて、こちらからの問いかけにも懸命に答えてくれました。

 午後は、畜産研究所の牛舎や施設を見学してもらいながら、当室がこれまで成果として公表した「黒毛和種の冬季屋外飼養技術」や「黒毛和種育成牛へのTMR給与技術」を紹介したほか、パドックの泥濘化対策、子牛・育成牛の管理で気をつけるべき点や基本技術について、農業大学校の飼養方法と比較しながら学習しました。

 限られた時間ではありましたが、学生のみなさんが肉用牛飼養に向き合う真剣な姿勢と学習意欲を感じました。

  • 日本短角牛の個体確認作業の様子の写真

    手分けして一斉に個体確認作業スタート

  • 研究員の説明を真剣に聞く農大生の写真

    研究員の説明にみなさん真剣な表情

(畜産研究所外山畜産研究室 首席専門研究員兼室長 山口 直己)

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