暑い夏には生ビール! 国産ホップを守ります!!

ページ番号2005527  更新日 令和4年8月25日

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 暑い夏には、よく冷えた生ビールが最高ですね!そのビールの味の決め手となる「苦み成分」の原料として欠かせないのがホップです。

 岩手県は日本一のホップ産地です。栽培面積は49ヘクタール(令和2年)で、本県産のホップは主要なビール会社との契約で栽培されています。

 県では、旧岩手県立農業試験場時代(昭和40年代から平成9年3月)から本県のホップ生産を支える試験研究に取組み、べと病、灰色かび病、矮化病などの病害や、フキノメイガ、ハダニ類、ヨツスジヒメシンクイなどの害虫の防除対策を「岩手県農作物病害虫・雑草防除基準」(掲載当時)で指導してきました。農業研究センターになってからも、うどんこ病やアサノミハムシなどの防除対策を成果提示しています。

 この記事では、薬剤抵抗性が発達しやすいハダニ類を対象とした新規薬剤の農薬登録を取得するために取り組んでいる薬効試験と作物残留試験のうち、作物残留分析のための試料採集について紹介します。

 試験は遠野市と軽米町で行っていますが、令和4年8月18日に軽米町で、土砂降りのなかで収穫作業を行った様子を写真や動画で解説します。

 なお、今回の試験は、ビール酒造組合(国内ビール会社で構成)の委託で取り組んでいるもので、ホップ連合会やホップ農協、生産者の皆さんのご協力をいただきながら、県北農業研究所と共同で、関係者一丸となって国産ホップを守る取組を進めています!!

ホップ園の遠景写真
作業を行ったホップ園
分析する試料は農薬散布後定められた日数で収穫する必要があるので雨天強行です!
  • ホップのきゅうかの写真

    ホップ樹上の「毬花(きゅうか)」
    ビール原料で「ホップ」と書いているのは、この毬花を指します

  • ホップきゅうかの仕分け作業中の写真

    運び込んだホップから「毬花」と「つる・葉」をていねいに仕分けしていきます

(生産環境研究部 部長 勝部 和則)

このページに関するお問い合わせ

岩手県農業研究センター 生産環境研究部 病理昆虫研究室
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