日本短角種現場後代検定肥育牛の枝肉調査を行いました

ページ番号2006800  更新日 令和6年3月13日

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 岩手県では、日本短角種の種雄牛を作り、繁殖用として、各生産地域に貸付を行っています。今回は、種雄牛作りの一環で行っている、現場後代検定について紹介します。

 日本短角種は、和牛4品種のうちのひとつで、北東北、北海道を主産地としています。その肉は、黒毛和種の霜降り肉とは異なり、赤身肉が特徴です。

 種雄牛づくりでは、通常、産肉能力の改良を目的としていますが、日本短角種の場合、皮下脂肪が厚くなりやすく、可食割合が低いことが課題であり、そこに重点をおいて改良を進めています。

 現場後代検定は、種雄牛候補の産子を肥育し、牛肉の成績から父牛(種雄牛)の産肉能力を推定する検定方法です。肥育は、1種雄牛あたり15頭程度で行うこととしており、うち11頭は一般の肥育農家の牛舎で行われますが、体重や飼料摂取量等の精密なデータを確保するため、4頭は県の畜産研究所で肥育しています。

 今春より、平成30年に生まれた種雄牛から得られた産子の枝肉調査が始まりました。枝肉成績が判明し、種雄牛の産肉能力が明らかになっていくので、成績の優れる種雄牛を選抜し、広く活用することで、日本短角種の改良を進めていきます。

  • 現場検定牛の肥育風景の写真

    現場検定牛肥育風景
    令和5年3月6日:畜産研究所肉牛舎で撮影

  • 写真:枝肉

    種雄牛「川藤民」産子の枝肉写真
    令和5年2月10日:「いわちく」で撮影

(畜産研究所家畜育種研究室 主査専門研究員 安田 潤平)

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