「北いわてスマート農業プラットフォーム創造事業成果発表会」が開催されました

　県北農業研究所では、北いわて地域に適応したスマート農業技術の開発に向け、令和2年度に整備した環境制御ハウスやRTK基地局などの設備を活用して、環境制御や自動操舵農機による技術実証試験を実施してきました。

　令和5年1月20日、これまでの実証試験で得られた研究成果の発表会が、実証経営体や農業関係者、関係機関等約60名の参加を得て開催されました。

　発表会では、園芸研究室・赤坂専門研究員から「きゅうり栽培での炭酸ガス施用技術」、中村専門研究員から「チップボイラー等を活用した低コスト暖房技術」、作物研究室・佐藤専門研究員から「自動操舵農機を活用した高精度播種・機械除草技術」について報告しました。

　実証に協力いただいた生産者の皆様からは、「成果は非常に有用な技術である」とのお声をいただき、参加者の方々からも「勉強になった」との感想をいただきました。本事業で得られた成果が生産現場で活用され、北いわて地域におけるスマート農業技術の早期普及の一助となれば幸いです。

　なお、発表内容及び資料については、県ホームページ（いわてアグリベンチャーネット）で公開しています。また、当日の発表の模様は、いわてスマート農業推進研究会のYouTubeチャンネルで配信されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。

（県北農業研究所　次長兼園芸研究室長　川戸 善徳）