畜産の未来を担う後継者育成を ~ 農業大学校の学生研修を受け入れました

ページ番号2005913  更新日 令和4年11月14日

印刷大きな文字で印刷

 畜産研究所外山畜産研究室では、令和4年10月7日、県立農業大学校畜産学科肉畜経営科の1年生11名の研修を受け入れました。例年は座学と実習半々のプログラムとしていますが、本年のメンバーは家が畜産農家だったり、農業高校出身だったりと牛に慣れ親しんだ「猛者揃い」だったため、実習を中心に行いました。

 午前中は、当研究室が管理・運営し、日本短角種を放牧している県営小石川牧野で研修を行いました。始めに県営小石川牧野の概要について説明したのち、普段は当研究室の職員が行っている牛の個体確認作業をしてもらいました。まず学生たちは標高1,000メートルの景色と、そこに放牧されている牛たちの姿に大興奮!一通り撮影を終えた後、職員に付いて3つのグループに分かれ、無線で連絡を取り合いながら個体確認作業を進めました。公共牧野の放牧地は綺麗な草地だけではありません。急傾斜や笹藪、バラなど障害もありましたが、それらに負けず順調に作業を終えました。

 午後は、室内の牛舎や施設を見学してもらいながら、当研究室でこれまで成果として公表した「黒毛和種の冬季屋外飼養技術」や「黒毛和種育成牛へのTMR給与技術」を紹介したほか、子牛、育成牛の管理で気を付けるべき点や基礎技術について、農業大学校との飼養方法と比較しながら説明しました。時間も限られた中でたくさんの質問があり、肉用牛飼養への関心の高さや強い学習意欲が感じられました。

 私達は、この学生さん達がこれからの畜産を担ってくれることを期待して、帰りのバスに手を振りました。

  • 放牧牛の個体確認作業の様子の写真

    手分けして個体確認作業を進めます

  • 急な傾斜がある放牧地の写真

    放牧地は綺麗な草地だけではない!

(畜産研究所外山畜産研究室 上席専門研究員 尾張 利行)

このページに関するお問い合わせ

岩手県農業研究センター 畜産研究所 外山畜産研究室
〒028-2711 岩手県盛岡市藪川字大の平40
電話番号:019-681-5011 ファクス番号:019-681-5012
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。