令和4年度ET講習会を2年ぶりに開催!!
令和4年8月29日から9月20日まで、畜産研究所にて「牛の家畜体内受精卵移植に関する講習会(通称:ET講習会)」が開催されました。
ET講習会は、都道府県が開催する家畜人工授精師が牛の受精卵移植に必要となる資格を取得するための講習会で、本県では毎年開催していましたが、令和3年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため止む無く中止となり、本年は2年ぶりの開催となりました。
県内各地から集まった7名の受講生は、受精卵移植の概論やその生理と形態などの学科を6日間学んだ後、直径約0.15mmと非常に小さい受精卵の扱い方や凍結方法、移植手技など9日間の実習に臨みました。
牛を使った移植手技の実習では、人工授精と受精卵移植の違いを実感したようでしたが、人工授精師としての経験が活かされ、比較的容易に移植技術を習得しました。
また、実際の卵子(未受精卵)を用いた実習では、実体顕微鏡と操作用ピペットを使い、卵子を液体の入ったシャーレから別のシャーレに移動させて洗浄する手技を学びましたが、手が震えたり、卵子を紛失したりとかなり苦労しているようでした。
講義中は難しい顔をしていた受講生たちも実習では積極的に質問するなど、楽しそうに受講していたことが印象的でした。本県の家畜改良の担い手として活躍してくれることを期待しています。
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移植手技の実習
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卵子を用いた実習:必死に卵子を探索中!
(畜産研究所家畜育種研究室 主任専門研究員 米澤 智恵美)
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