「継続は力なり」~ 恒例の土壌調査に取り組んでいます

ページ番号2005784  更新日 令和4年11月1日

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 土壌肥料研究室では、県内耕地土壌の地力の実態と変動傾向を把握し、適正な施肥管理指導を行う基礎データを蓄積するため、長年にわたって「土壌機能実態モニタリング調査」を実施しています。

 この調査は、5年間で県内耕地を一巡するもので、昭和54年(当時は県立農業試験場)からほぼ同一地点を継続調査しており、対象農家の皆さまには長年にわたりご協力いただいております。現在は9巡目を調査中で、令和4年は31地点を予定しています。

 調査では、土壌分析試料採取のほか、肥料、土壌改良資材、堆肥等の施用量を聞き取るアンケートを実施し、得られた結果は5年毎に成果公表しています。

 最新の成果(平成30年度)では、水田においては、肥料や土壌改良資材、堆肥施用量の減少に伴って土壌中のカリやケイ酸が減少しており、畑では野菜、デントコーンなどでリン酸やカリが多い状態が続いていることが明らかになりました(研究レポートNo.935、936)。

 作付品目や施肥管理により、各耕地で土壌養分の過不足の状況が異なっているので、肥料価格が高騰している今、無駄をなくすため土壌診断等に基づいた適正施肥が今まで以上に重要となっています。

 当研究室では、土壌養分を簡易評価できる手法を開発しましたので、適正施肥に向けてこちらの成果もぜひご覧ください(同No.980)。

  • 作土の深さを調査中の写真

    作土の深さを調査

  • 土壌を採取中の写真

    「コア」を打ち込み土壌採取

(生産環境研究部土壌肥料研究室 専門研究員 小野寺 真由)

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