「スマ農」は水田農業経営にイノベーションを起こせるか!? ~ 東北農業経済学会・岩手大会をオンライン開催

ページ番号2004478  更新日 令和4年1月27日

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 令和3年9月4~5日、岩手県立大学(滝沢市)で「東北農業経済学会・岩手大会」(当センターは事務局員として大会を運営)を開催しました。本年はコロナ禍のためオンライン開催としましたが、大学や研究機関を始め農業者等から188人と多数の参加をいただきました。

 大会シンポジウムでは、「スマート農業技術の導入等による東北水田農業経営のイノベーション」をテーマに、各研究機関から東北の大規模水田作法人5事例が報告され、当センターからは岩手県沿岸被災地の集落営農法人における新技術導入により水稲単収を大幅に向上させた取組を報告しました。また、東京農業大学の門間俊幸名誉教授からは、各取組事例を踏まえ東北水田農業における技術・経営・地域のイノベーションの評価について基調報告がされました。

 さらに、総合討論では、スマート農業技術等の新技術導入による経営内の変化や得られるデータの利活用法等について、活発な意見交換がされました。

 最後にまとめとして、スマート農業技術導入によるデータ駆動型農業の実現には、経営課題を明確にしたうえで、積極的な新技術の導入・試行・評価、データの収集・集計・分析を可能とする組織体制構築や人材育成が重要であることが指摘されました。

  • 総合討論の様子の写真

    総合討論の様子(座長・報告者)

  • 岩手農研から報告中の写真

    岩手農研からの報告

(企画管理部農業経営研究室 主査専門研究員 吉田 徳子)

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