岩手日報に「ナス小陥没症 原因解明」に関する記事が掲載されました
病理昆虫研究室が、原因不明の「ナス果実小陥没症」の発生原因を明らかにしたことについて、令和3年8月29日(日曜)の岩手日報に記事が掲載されました。この取組は、農業改良普及センター、JAおよび生産者と連係し、10年がかりで本障害の発生原因を解明し、防除対策を提示したものです。
県南地域で多く発生しているナス果実小陥没症は、なす葉に発生した褐色斑点病(カビの一種)の胞子が葉裏から、なす果実に降り落ちて発生します。果実障害の発生時期は8月下旬~9月中旬なので、効果のある殺菌剤を8月中旬以降に散布することが重要です。
既に、県南地域のなす生産地をはじめ、この障害でお困りの他地域のなす生産者にも、農業普及員やJA営農指導員を通じて防除指導が行われており、生産者の所得向上に寄与できるものと考えています。

- 令和2年度試験研究成果書「ナス果実小陥没症の発生原因と感受性の品種間差異」 (PDF 2.8MB)
- 平成29年度試験研究成果書「ナス小陥没症の当面の被害防止対策と推定される発生原因」 (PDF 338.2KB)
(生産環境研究部病理昆虫研究室 首席専門研究員兼室長 藤沢 巧)
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