岩手日日新聞に「リンゴ畑 下草残し害虫防除」の記事が掲載されました

ページ番号2004483  更新日 令和4年1月27日

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 令和3年8月27日(金曜)付の岩手日日新聞に、病理昆虫研究室の記事が掲載されました。現地と一体となった取組を分かりやすく紹介していただきました。

 当研究室では、りんご畑の下草を刈り残すことにより、りんごの重要害虫であるハダニ類(写真1)の増殖を抑制できることを明らかにしました。

 ハダニ類は、りんご栽培では特に問題となる害虫で農薬に対する抵抗性が付きやすいことから、農薬に頼らないハダニ類の管理方法について検討してきました。

 今回、りんご畑の下草を刈り残す(刈高8cm以上)ことで、ハダニ類の天敵であるカブリダニ類(写真2)を保護し、農薬の使用を減らしながらハダニ類の発生を抑制できることを示しました。

 本成果は、県内全域のりんご栽培地域で活用できます。高価な農薬の使用に依存しない新たな防除技術として、生産者の所得向上に寄与するものとなります。なお、りんごの生育や果実品質に与える影響については、果樹研究室と共同で調査中です。

  • ナミハダニの写真

    写真1 ナミハダニ

  • カブリダニの写真

    写真2 カブリダニ

「岩手日日新聞」掲載記事の切り抜き写真
「岩手日日新聞」掲載記事
令和3年8月27日(金曜)【社会面】

注)新聞掲載記事の画像及び添付ファイルは、岩手日日新聞社様の許諾を得て掲載していますので、無断複写(転用・転載)は固くお断りいたします。

(生産環境研究部病理昆虫研究室 首席専門研究員兼室長 藤沢 巧)

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