岩手日日新聞に「リンゴ畑 下草残し害虫防除」の記事が掲載されました
令和3年8月27日(金曜)付の岩手日日新聞に、病理昆虫研究室の記事が掲載されました。現地と一体となった取組を分かりやすく紹介していただきました。
当研究室では、りんご畑の下草を刈り残すことにより、りんごの重要害虫であるハダニ類(写真1)の増殖を抑制できることを明らかにしました。
ハダニ類は、りんご栽培では特に問題となる害虫で農薬に対する抵抗性が付きやすいことから、農薬に頼らないハダニ類の管理方法について検討してきました。
今回、りんご畑の下草を刈り残す(刈高8cm以上)ことで、ハダニ類の天敵であるカブリダニ類(写真2)を保護し、農薬の使用を減らしながらハダニ類の発生を抑制できることを示しました。
本成果は、県内全域のりんご栽培地域で活用できます。高価な農薬の使用に依存しない新たな防除技術として、生産者の所得向上に寄与するものとなります。なお、りんごの生育や果実品質に与える影響については、果樹研究室と共同で調査中です。
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写真1 ナミハダニ
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写真2 カブリダニ

令和3年8月27日(金曜)【社会面】
注)新聞掲載記事の画像及び添付ファイルは、岩手日日新聞社様の許諾を得て掲載していますので、無断複写(転用・転載)は固くお断りいたします。
- 「岩手日日新聞」掲載記事(令和3年8月27日付) (PDF 526.7KB)
- 令和2年度試験研究成果書「土着天敵保護を目的に下草の高刈りを実施するりんご園地に生息するカブリダニ類」 (PDF 658.4KB)
- 令和2年度試験研究成果書「りんご園地における土着カブリダニ類保護のための下草管理」 (PDF 702.9KB)
- 令和2年度試験研究成果書「土着カブリダニ保護体系を実施するりんご園地におけ るリンゴワタムシの防除対策」 (PDF 595.8KB)
(生産環境研究部病理昆虫研究室 首席専門研究員兼室長 藤沢 巧)
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