岩手日日新聞に「ナス果実小陥没症の原因解明」に関する記事が掲載されました
病理昆虫研究室では、原因不明の障害「ナス果実小陥没症」の発生原因を明らかにしました。県南地域のナス産地では、この障害の発生により、収穫果実の約7割が廃棄された事例(写真)も確認されており、原因の解明が求められていました。
今回、この障害がナスの葉に発生する褐色斑点病(カビの一種)の胞子の感染によって生じることを確認しました。また、これまでの検討により、薬剤散布によってこの障害の発生を抑制できることを明らかにしており、防除指導に活用されています。
本成果は、県南地域をはじめとするナス生産地域における防除対策として、生産者の所得向上に寄与するものと考えています。なお、本障害の発生は8月下旬~9月中旬がピークとなります。防除対策は予防が基本で、8月以降の薬剤防除が重要です。
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「岩手日日新聞」掲載記事
令和3年8月12日(木曜)【1面】 -
果実小陥没症の多発により廃棄されたナス
(平成27年9月、一関市)
注)新聞掲載記事の画像及び添付ファイルは、岩手日日新聞社様の許諾を得て掲載していますので、無断複写(転用・転載)は固くお断りいたします。
- 「岩手日日新聞」掲載記事(令和3年8月12日付) (PDF 379.8KB)
- 令和2年度試験研究成果書「ナス果実小陥没症の発生原因と感受性の品種間差異」 (PDF 2.8MB)
- 平成29年度試験研究成果書「ナス小陥没症の当面の被害防止対策と推定される発生原因」 (PDF 338.2KB)
(生産環境研究部病理昆虫研究室 首席専門研究員兼室長 藤沢 巧)
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