ドローン画像から放牧地の植生変化を把握する手法を検討中です
外山畜産研究室では、岩手大学の草地学研究室と共同研究で、約12ヘクタールの放牧地を対象に、ドローン搭載カメラで撮影した画像から放牧地へのノイバラの侵入や牧草が衰退して裸地化した等の植生の変化を把握する手法について検討しています。
本年は、4月から7月にかけて各月の下旬に撮影し、表土の露出やノイバラ等の雑草を画像の色情報から識別しながら、その位置と割合を算出する予定です。既に2回の撮影を終えましたが、4月には裸地が目立った調査区も5月の撮影時には牧草に覆われはじめ、また、ノイバラの繁茂も明瞭になってきています。
また、各調査牧区に設置した10メートル四方の調査区では、5月と7月に植生調査を行います。今後も引き続き植生の変遷状態を把握し、ドローン画像から植生状態を識別するのに適した時期の探索等を進める予定です。
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調査放牧地9号、10-1・2号牧区の全影
(撮影日:令和2年8月6日、高度140m、可視光オルソ化処理画像、面積約12ヘクタール、斜度約13度)
・10-1号牧区:ノイバラの侵入は少ない
・9号及び10-2号牧区:緑の小点状がノイバラ -
9号牧区内の調査区の近距離画像
(撮影日:令和3年5月28日、可視光画像)
・黄緑がノイバラ、濃緑は草、茶色が表土
(畜産研究所外山畜産研究室 主任専門研究員 吉田 力)
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