目指せ、豊作!ただ今、雑穀の育苗中

ページ番号2004513  更新日 令和4年1月27日

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 県北農業研究所は、新品種の育成や栽培技術の開発等、雑穀に関する研究に取り組んでいる国内でも珍しい研究機関です。

 水稲では、育苗して水田に植える「移植栽培」が一般的ですが、雑穀では近年まで移植栽培の技術が確立されておらず、畑に直接種を播く「直播栽培」が行われてきました。しかし、直播栽培では作物が雑草に負けたり、害虫の被害を受けるという課題がありました。

 そこで、作物研究室ではこれまでに、あわ、きび、たかきび等の移植栽培技術を開発し、水稲用のポット成苗田植機を応用した移植方法を確立してきました。産地でも、この技術が少しずつ普及しています。

 5月に入り、試験用の苗を作るための播種作業が始まりました。野菜用の播種機や播種板を利用することもできますが、試験の目的によっては、育苗ポットの1穴に入る種の数を手作業で揃える必要があります。これが非常に大変な作業(苦行?)で、肩こりと闘いながら、ひたすら小さな種を播く日が続きます。

 つらい作業ですが、播種後、数日経って出芽した雑穀の芽を見ると心が和みます。試験が順調に経過して秋の収穫を迎えられるよう期待しながら、育苗・移植作業を進めていきます。

  • 種を播いている様子の写真

    ピンセットを使って種の数を揃えます
    背後に映っている大量の育苗ポットはこれから播く分です(!)

  • 芽を出したあわの写真

    出芽したあわ(播種5日後)

(県北農業研究所作物研究室 主査専門研究員 菅 広和)

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