県有種雄牛のPR強化を! ~ 種山畜産研究室に「たねやま営業部」を設置

ページ番号2004530  更新日 令和4年1月27日

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 令和3年4月1日、県有種雄牛のPR活動を強化して行うために、畜産研究所種山畜産研究室に「たねやま営業部」を設置しました。

 岩手県では近年「飛良智(ひらとも)」、「安久勝晃(やすひさかつあき)」、「菊勝久(きくかつひさ)」といった優れた産肉能力を持つ黒毛和種の県有種雄牛を作出していますが、本県の肉用牛をけん引した「菊福秀(きくふくひで)」が全盛期であった平成22年度をピークに凍結精液の供給本数の県内シェアが減少傾向にあります。

 そこで、家畜人工授精師や生産者に県有種雄牛の良さを十分に知ってもらうことで、シェアの拡大を図るため、新たに専任職員を1名配置し、兼任職員の研究員とチームを構成し、産肉能力の特徴などのPR活動を開始しました。4月7日には、佐藤農林水産部長が看板を設置し、職員一同でシェアの拡大に向けて決意を新たにしたところです。

 この春には「百合雲(ゆりぐも)」、「暁雲(あきぐも)」、「結乃宝(ゆいのたから)」の3頭が新たに県有種雄牛としてデビューしましたが、特に「百合雲」は、枝肉重量の育種価で県有種雄牛のトップであった「飛良智」を凌ぐ能力であることが明らかになり、また脂肪交雑で歴代1位であった「安久勝晃」を凌ぐ現場後代検定成績でした。血統的にも、本県の遺伝的多様性の維持に貢献できる血統であり、このような特徴をしっかりPRし、県有種雄牛の活用による生産者の収益アップを支援します。

  • 看板を設置中の写真

    佐藤農林水産部長(中央)と共に看板を設置

  • 「ゆりぐも」の産子(去勢)の枝肉断面の写真

    次期エース!「百合雲」の産子(去勢)のロース芯

(畜産研究所 次長兼種山畜産研究室長 大宮 元)

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