試験に向けて定植完了! ~ ドローンを活用したたまねぎの病害虫防除試験

ページ番号2004531  更新日 令和4年1月27日

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 園芸技術研究部野菜研究室では、水田転換畑を活用した土地利用型野菜の安定生産技術を確立するため、たまねぎの効率的防除技術の確立(ドローン防除)に向けて、現在試験を実施しています。

 岩手県ではたまねぎ栽培面積の大規模化にともない、病害虫防除に係る労力が増えており、適期防除が困難となっています。このため、生産現場からはドローン(無人航空機)の活用が要望されています。しかしながら、たまねぎのドローン防除に登録のある農薬はほとんどない状況です。そこで、ドローン防除の有効性について検討することとなりました。

 ドローン防除試験を実施するためには一定の散布面積が必要となるため、地上防除の試験に比べて広い面積が必要となり、準備も大がかりとなります。2月上旬に播種したたまねぎ苗は順調に生育し、4月21日に全自動移植機を用いて50アール区画のほ場に定植を終えました。

 今後は、6月以降にドローンを用いた農薬散布を行い、害虫に対する防除効果を検証する予定です。

  • 定植直後のたまねぎの写真

    定植直後の「たまねぎ」(全自動移植機使用)

  • 試験ほ場の遠景写真

    試験実施には広い面積が必要です(50アール区画)

(園芸技術研究部野菜研究室 主査専門研究員 横田 啓)

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