ものづくりのプロの手で復活!~ 発生予察調査の必需品「乾式予察灯」

ページ番号2004533  更新日 令和4年1月27日

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 病害虫防除所では、植物防疫法に基づき、水稲やりんごなどの主要病害虫の発生予察調査を行っています。この調査の中で、害虫の発生消長を把握する上で欠かせないのが「乾式予察灯」という機器です。

 防除所では、この機器を6台所有しており、現地に設置して毎年調査を続けています。この予察灯、新品は1台150万円以上と高額で購入は困難なため、最も古いものは約40年も使用してきました。このうち、令和2年6月に1台が故障し、メーカーからは修理不能と診断され、さらに別の1台も不調に。このままでは発生予察調査が継続できなくなる恐れが!

 そこで、地元の町工場に相談したところ、なんと「修理できるかも」とのお返事が!2台ともしっかりと修理していただき、現地に再設置しました。新年度が始まり、5月から水稲とりんごの害虫発生消長調査を再開できます。地元のものづくりのプロに感謝です!!(今回の一件で、「下町ロケット」を目の前で見ている気持ちになりました……と言うとちょっと大げさでしょうか?)

 予察灯の故障と更新は、全国的な懸案事項でもあります。このような地元企業との関わりを今後も大事にしていきたいと思います。

  • 修理を完了した予察灯の写真

    予察灯の修理完了(令和3年3月)

  • 現地に再設置した予察灯の写真

    修理が終わり現地に再設置(盛岡市、令和3年4月)

(岩手県病害虫防除所(病害虫防除部病害虫防除課) 技師 田村 恵里佳)

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