さらなる生産拡大&安定へ ~「秋まきたまねぎ」が収穫時期を迎えます

ページ番号2004576  更新日 令和4年2月2日

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 園芸技術研究部野菜研究室では、令和2年度より「長期安定出荷のための水田たまねぎ栽培技術の確立」の研究課題の中で、秋まきと春まきの両作型の栽培体系による出荷期間の拡大に向けて、現在試験を実施しています。

 岩手県では、春まきたまねぎの作付面積が水田転換畑を中心に急速に拡大しており、2015年は2ヘクタールに満たない面積でしたが、2019年以降は40ヘクタール以上に増加しています。

 春まき作型は、農業研究センターが令和2年3月に作成した「春まきタマネギ栽培マニュアル」に基づき、導入拡大が進んできている一方、出荷は主に8月以降となり、実需者からはそれ以前に出荷が可能な秋まき栽培についても安定生産技術の確立が望まれています。

 この研究では、秋まき作型での定植時期の違いが収量に及ぼす影響について検討しており、これまで定植が遅れると生育に大きく影響することがわかりつつあります。

 もうすぐ、秋まきたまねぎの収穫を迎える時期となりました。野菜研究室では水田転換畑における土地利用型野菜の作付導入の促進と安定生産に向け、欠株や腐敗の減少、1球重の増加による単収向上を目指して、たまねぎ等の栽培試験の取組みを進めていきます。

  • 玉ねぎ畑の全景写真

    定植時期(10~11月)の試験を実施しています

  • 球の肥大が進んできた玉ねぎの写真

    球の肥大も進んできました

(園芸技術研究部野菜研究室 主査専門研究員 横田 啓)

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