基幹種雄牛へ3頭が新たに選抜!! ~「飛良智」「沢百合茂」「美津福勝」

ページ番号2004578  更新日 令和4年2月2日

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 畜産研究所種山畜産研究室では、「飛良智」「沢百合茂」及び「美津福勝」の3頭を基幹種雄牛として新たに選抜し、4月から人工授精用凍結精液の本格供給を開始しました。これらの若牛を含めた県有種雄牛を、今後もご愛顧くださるようお願いします。

【飛良智(ひらとも)】

 現場後代検定成績枝肉重量及びロース芯面積は、これまでの最高成績を記録。さらにA5率も63%と、歴代県有牛トップの「安久勝晃(やすひさかつあき)」に迫る素晴らしい成績です。質と量を兼ね備えた「飛良美継(ひらみつぐ)」の後継牛の誕生です。

【沢百合茂(さわゆりしげ)】

 本牛は、希少血統「寿高系」の血を濃く受け継ぐ「山根雲(やまねぐも)」初の後継牛としてデビューしました。現場後代検定成績(雌)の枝肉重量が平均500kgを超えたことから、性別問わず枝肉重量が期待できます。さらに脂肪交雑も県平均を上回る成績を記録しました。

【美津福勝(みつふくかつ)】

 本牛は、令和4年に鹿児島県で開催される「和牛のオリンピック」と言われる全国和牛能力共進会の花形「第6区総合評価群」の候補牛として計画交配が行われています。「菊福秀(きくふくひで)」の後継牛の中では枝肉重量に優れ、脂肪交雑も雌で良好です。

  • 「ひらとも」の横向きの写真

    「飛良智(ひらとも)」

  • 「さわゆりしげ」の横向きの写真

    「沢百合茂(さわゆりしげ)」

  • 「みつふくかつ」の横向きの写真

    「美津福勝(みつふくかつ)」

現場後代検定成績(検定期間:平成30年3月2日~令和2年2月17日)

種雄牛名

(産地)

母の父

祖母の父

検定成績

性別

検定

頭数

枝肉重量

(kg)

ロース芯面積

(cm2)

バラ厚

(cm)

皮下脂肪厚

(cm)

歩留基準値

(%)

BMS No.

上物率

A5率

飛良智
(紫波町)

飛良美継
安茂勝
茂勝

去勢

9

538

68

8.9

2.7

75.0

8.0

95

63

 

10

492

63

8.4

3.2

74.3

7.7

沢百合茂
(岩泉町)

山根雲
百合茂
安平

去勢

11

505

66

8.1

3.4

74.0

7.6

89

37

 

8

507

62

8.4

4.9

72.3

7.1

美津福勝

(一関市)

菊福秀

勝忠平

美津福

去勢

10

514

60

7.9

2.5

73.8

6.7

89

42

 

9

463

64

8.3

3.0

74.8

7.8

岩手県関連牛出荷平均(平成26年4月~平成31年3月)

去勢

37,932

504

61

8.1

2.4

74.3

7.0

81

36

 

25,911

424

59

7.7

2.7

74.5

6.9

注)各項目の平均値、上物率、A5率のうち、岩手県関連牛出荷平均以上のもの(ただし、皮下脂肪の厚さは平均以下のもの)を太字で表記

(畜産研究所種山畜産研究室 上席専門研究員 平間 ちが)

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