「新たま」ニーズの隙間を埋める ~ ハウスを利用したたまねぎ春どり新作型

ページ番号2004582  更新日 令和4年2月2日

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 県北農業研究所園芸研究室で、秋まき極早生品種のたまねぎを冬期間ハウス内で無加温で栽培し、4月下旬から5月にかけて収穫する新作型について、平成30年度から実施している試験の状況を紹介します。

 近年、サラダ等の生食用に向く新たまねぎの需要が高まっている中、これまで4~5月は東北地域産のたまねぎは殆ど出回っておらず、この時期の生産・出荷が可能となれば、より幅広い需要に応えることができます。また、当作型により、冬期間の空きハウスや、遊休ハウスの有効活用が図られます。

 この試験では、適品種の選定や定植時期の早晩等について検討しており、収穫時期、収量や障害球生状況等を調査しています。定植は、前年(令和元年)の10月上旬から11月中旬の間に4回に分けて行い、本年4月下旬から収穫が始まり、5月上旬がピークとなりました。有望品種を適期に定植することにより、目標とする1球重300~400グラムを十分確保でき、有望な作型になると期待されます。

 今後は、これまでのデータを十分に精査し試験結果を取りまとめ、現場への有益な情報を提供していきたいと思います。

  • ハウス内で生育中の玉ねぎの写真

    ハウス内での生育中の様子
    撮影:令和2年3月27日、県北農業研究所内

  • 収穫した玉ねぎの写真

    収穫物の状況
    撮影:令和2年6月8日、県北農業研究所内

(県北農業研究所園芸研究室 上席専門研究員 金森 靖)

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