数万本の苗に願いを込めて ~ 全場田植えを実施しました

ページ番号2004583  更新日 令和4年2月2日

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 令和2年5月27日、6月1日の両日、農業研究センター・本部(北上市)では圃場管理委員会主催の「全場田植え」を行いました。全場田植えは、農研センター庁舎内機関の職員が、共同作業を通じ品種開発業務への理解を深めることを目的に行われております。

 現在の滝沢市にあった当センターの前身「岩手県立農業試験場」時代から行われている伝統行事でもあり、本年度は2日間で延べ約120人が参加しました。密接に研究連携している岩手生物工学研究センターの研究員の皆さんも2日間にわたり参加していただきました。

 移植したのは、人工交配から2~5年目の若い世代の品種育成材料が中心です。それぞれ個体毎の特性が異なりますので、1株1本ずつ手で植えなければなりません。参加者は田面に引かれた線を目印に丁寧に株もとに土を寄せながら田植えに励みました。

 2日間で植えた苗は、個体選抜集団19組合せの約33,300個体、雑種第5~12世代(F5~F12)の育成系統1,754系統。水田は合計10筆、面積にして65.4アールでした。参加してくださった職員の皆さん、本当にありがとうございました!この中から、新品種が生まれますように!

注:現在は中部農業改良普及センター、農業普及技術課農業革新支援担当農研センター駐在、病害虫防除所及び農研センターの4機関。

  • 水田に線を引く研究員の写真

    田植えに備えて水田に線を引く研究員
    この後、系統ごとに苗を配置します

  • 稲の苗を一本ずつ手で植える様子の写真

    北上の大地に1本ずつ丁寧に手で植えていきます

(生産基盤研究部作物育種研究室 室長 仲條 眞介)

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