とうもろこしの不耕起栽培に取り組んでみませんか?

ページ番号2004591  更新日 令和4年2月2日

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 畜産研究所では、農林水産省の委託プロジェクト「収益力向上のための研究開発(栄養収量の高い国産飼料の低コスト生産・利用技術の開発)」の支援を受けて、とうもろこしの不耕起栽培における堆肥の利用方法と収量の関係について調査しました。その結果、堆肥を一度に10アールあたり15トン程度施用して土の中にすき込むことで、翌年から3年間は不耕起栽培で堆肥を散布することなく、慣行の耕起栽培と同程度の収量が得られることがわかりました。

 とうもろこしの不耕起栽培は、春作業で大きな割合を占める「耕起」や「整地」を省略することができ、前年の刈り株が残っている畑に不耕起対応播種機を走らせるだけで播種が終わります。降雨などで畑に入れず作業が遅れた場合でも、不耕起栽培に切り替えることで十分な生育期間を確保することができます。

 また調査では、不耕起栽培で堆肥を表面散布する方法も検討しており、技術の詳細について令和元年度試験研究成果「飼料用とうもろこし不耕起栽培における堆肥利用技術」として公開していますので、下記リンク先の添付ファイルをご覧ください。なお、圃場条件や堆肥の状態によっては表面散布や多量施用ができない場合がありますので、周りの方々や指導員等に相談してから堆肥散布するようお願いします。

とうもろこし不耕起播種の様子の写真
不耕起播種の様子
前年の刈り株が残っていても畝間を走れば問題ありません

(畜産研究所家畜飼養・飼料研究室 主査専門研究員 佐藤 真)

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