祝!岩舘康哉主査専門研究員が「北日本病害虫研究会賞」受賞

ページ番号2004538  更新日 令和4年1月28日

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 病理昆虫研究室の岩舘康哉主査専門研究員と佐々木陽菜技師(現・久慈農業改良普及センター)が、第13回(令和2年度)北日本病害虫研究会賞(研究報文病害分野賞)を受賞しました。これは、岩舘らが令和元年度の同研究会報に発表した「ナス果実小陥没症」(以下、小陥没症)に関する報文が高く評価されての受賞です。

 小陥没症は、なす果実の表面に無数の小さなくぼみが生じ、商品価値がなくってしまう症状です(写真1・右)。平成20年ころから県南地域のなす産地で発生し、原因が分らず大きな問題となっていました。

 岩舘らは、なすの葉に発生する「褐色斑点病(カビの一種)」(写真1・左)が小陥没症の発生に関与していることをつきとめました。また、褐色斑点病に効果のある殺菌剤を散布すると、小陥没症を抑制できることを明らかにし、報文にまとめました。この内容の一部は、当センターの成果書にもまとめています。また、農薬登録も進み防除が行われるようになったことで、生産者は小陥没症の被害を避けることができるようになりました。

 北日本病害虫研究会は、北海道と東北6県の農作物病害虫の防除技術の向上を目的として、国や道県、企業の研究者、技術者等の会員で組織される研究会で、この賞は会報に優れた報文(論文)を発表した会員に贈られます。研究室では、今回の受賞を励みにしてより一層、生産者のお役に立てる技術の開発に取り組んでいきたいと思います。

  • ナスの褐色斑点病と小陥没症の写真

    写真1 褐色斑点病(左)と小陥没症(右)

  • 受賞者の記念撮影写真

    写真2 記念撮影(撮影日:令和3年2月25日)
    左から中南センター所長、岩舘主査専研、下田研究会事務局長

(生産環境研究部病理昆虫研究室 室長 熊谷 拓哉)

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