「令和元年度二戸地域雑穀推進大会」が開催されました

　二戸地域（二戸市、一戸町、軽米町、九戸村）では、地域をあげた雑穀の生産振興や雑穀を活用した商品開発やPRなどに取り組んでいます。その一環として、令和2年1月21日、二戸パークホテルにて「令和元年度 二戸地域雑穀推進大会」が開催され、79人が参加しました。

　はじめに、二戸地域雑穀ブランド推進委員の4名から、地域の取り組みをテーマに、雑穀に取り組んできた歴史や販売状況、今後の方針など、幅広い内容について紹介がありました。その後岩手県農林水産部農産園芸課より、岩手県の新しい雑穀生産振興方針案について紹介がありました。

　特定非営利活動法人「仕事人倶楽部」の山田洋司理事長からは、「今、二戸地域の雑穀は世界のシリアルへ」と題し、雑穀を利用した商品開発やPR活動、レストランシェフと連携した取り組みについて紹介がありました。令和元年10月23日に行われた天皇陛下即位の礼「晩餐会」では、二戸地域の雑穀を使った料理が提供され、世界各国から訪れた方々に召し上がっていただいたとのことでした。

　最後に研修として、二戸農業改良普及センターからは「雑穀生産の機械化導入について」と題して現地実証結果について報告があった後、県北農業研究所からは、先進地視察注を実施した北海道における大規模体系でのアワ、キビの生産状況、九州における中小規模での生産状況、雑穀取扱業者における加工・販売の現状等について報告しました（注「イノベーション創出強化研究推進事業」で実施）。

　今後も生産者や関係機関が一体となり、二戸地域の宝である雑穀の生産や利用がより一層推進されることが期待されます。

（県北農業研究所作物研究室　主任専門研究員　高草木 雅人）